個別性重視の糖尿病治療をはじめ、脂質・痛風・循環器など幅広い専門診療で地域のニーズに応える
どのような患者さんが多く来院されていますか?

当院では複数の医師で内科全般に幅広く対応しているため、血糖値や血圧、コレステロール値の異常を健診で指摘された患者さんをはじめ、心臓・肝臓・腎臓の疾患、風邪や新型コロナウイルス、インフルエンザなどの感染症で受診される方が多くいらっしゃいます。その中でも特に、糖尿病、高血圧、脂質異常症、痛風、肥満症、甲状腺疾患など、長期的な管理が必要な慢性疾患については、専門性の高い診療を提供しています。
また、もともとが循環器内科のクリニックでしたので、健康診断などで心電図の異常や胸部レントゲンにて異常を指摘された患者さんが、精密検査を希望されていらっしゃることも少なくありません。狭心症、心筋梗塞後、不整脈、慢性心不全の患者さんも多く通院されています。
糖尿病について、どのような専門診療が受けられるのか教えてください。

糖尿病治療はここ数年で大きく進歩しており、新しい作用機序を持つ治療薬が次々と登場しています。それに伴い、現在の糖尿病治療は画一的なものではなく、患者さん一人ひとりの病態や生活背景に合わせて治療方針を立てる「個別化医療」が重視されるようになっています。
たとえば血糖値を下げる薬にも、インスリンの働きを高めるもの、インスリン分泌を促すもの、余分な糖を尿として排出させるものなど、作用の異なる薬剤が複数あります。患者さんの血糖状態や体重、心臓や腎臓の状態、合併症の有無などを総合的に考慮しながら、適切な薬剤を選択していくことが重要です。
こうした治療を適切に組み立てることで、血糖コントロールの改善だけでなく、合併症の進行を抑えたり、場合によってはインスリン注射から離脱できたりするケースもあります。また近年では、血糖値の改善に加えて心臓や腎臓を保護する作用を持つ薬や、体重減少効果が期待できる薬剤も登場しており、糖尿病以外の合併症に着目して使用する薬剤を決めるのが世界の主流になっています。特に当院では心疾患を合併した患者さんも多いことから、心臓を守りながら糖尿病を治療することがよくあります。
私はこれまで、こうした個別性の高い戦略的な糖尿病治療に取り組んできました。主に講演活動などを通じて同業の医師の教育に関わってきましたが、現在は当法人に勤務する医師とも知見を共有しながら診療にあたっています。糖尿病と診断された方はもちろん、健康診断などで血糖値の異常を指摘された方にも、ぜひ一度ご相談いただければと思います。
検査体制も充実していると伺いました。

はい。設備面でも、糖尿病診療を支える体制を整えています。採血検査については院内で迅速に結果を確認できるため、血糖値やHbA1cなどの主要な数値を当日中に把握することが可能です。指先からの少量採血で血糖値、HbA1c、LDL、HDL、血算、CRPなどを測定でき、その結果は独自のシステムを用いて1枚の結果用紙にまとめています。
全ての数値を一枚の用紙で確認できるため、「体重は減っているのに血糖値が上がっている」といった変化にも気づきやすく、患者さんご自身が体の状態を理解するうえでも役立っています。検査結果は患者さんにもお渡ししていますので、ご家族への説明や、他の医療機関を受診される際の参考資料としても活用していただけます。
そのほか、画像診断についても、従来の腹部エコーに加え、心臓や頸動脈、甲状腺にも対応できる超音波機器を整備し、幅広い疾患に対応できるようにしました。超音波検査は救急疾患を見抜く際にも非常に有用であるため、必然的に救急の対応力も上がります。
もちろん、より専門的な検査や高度な処置が必要な場合には、近隣の高度医療機関と連携しながら、適切な医療につなげていますので、安心してご相談いただければと思います。
慢性腎臓病や肥満症については、どのような診療が受けられるのでしょうか?
慢性腎臓病(CKD)は、糖尿病や高血圧などの生活習慣病と深く関連しており、日本腎臓学会でも早期発見・早期介入の重要性が指摘されています。腎機能の低下が進行すると、将来的に心筋梗塞や脳梗塞などの心血管疾患のリスクが高まることが知られており、さらに進行した場合には人工透析が必要になることもあります。
以前は慢性腎臓病と診断されても治療の選択肢が限られていましたが、近年では腎機能の低下を抑えることを目的とした治療法も確立されてきており、早期の段階から適切に管理していくことが大切だと考えていますので、健康診断などで尿の異常、eGFR値の異常を指摘された患者さんは当院までご相談いただけると幸いです。
一方、肥満症に対しては、まず基本となる食事療法や運動療法を中心に生活習慣の改善を行います。それでも十分な効果が得られない場合には、内服薬や注射薬による治療が選択肢となることもあります。どのような治療が適しているかは診察や検査を行ったうえで判断する必要がありますので、肥満症の治療をご希望の方は一度ご相談いただければと思います。