漢方治療にも取り組み、患者のQOL(生活の質)改善に向けた的確・迅速な医療に努める
日々の診療で心がけていることをお聞かせください。

私が大切にしているのは、患者さんの症状を的確に診断し、できるだけ短時間で適切な治療につなげることです。特に急性中耳炎、急性副鼻腔炎、急性咽頭喉頭炎や急性扁桃炎といった耳・鼻・のどの急性炎症は、痛みや発熱、不快感によって生活の質が大きく損なわれます。そのため、症状を早く和らげ、日常生活を取り戻していただけるよう努めています。
もう一つ心に留めているのは、治療に必要なことをはっきりとお伝えする姿勢です。ときには耳の痛い話になることもあり、厳しく感じられることがあるかもしれません。しかし、あいまいな説明で治療が遅れたり効果が不十分になったりするよりも、正しい情報をしっかりお伝えすることこそ、患者さんのためになると考えています。ご不明な点があれば、私はもちろんのこと、看護師やスタッフにもお尋ねください。当院ではスタッフ全員が情報を共有し、チームで患者さんを支えていますので、安心して治療を受けていただけると思います。
診断や治療の納得感を高めるために、どのような工夫をされていますか?
“百聞は一見にしかず”のことわざの通り、言葉で説明するよりも、電子スコープによる患部の画像を見ていただくのが、もっとも説得力があるのではないかと思っています。
たとえば、「聞こえにくいので中耳炎ではないか」と来院された患者さんに、鼓膜の画像をお見せして内部がきれいであることを確認いただくと、「突発性難聴」という診断にもご納得いただけます。このように、視覚的な情報を共有することで、診断や治療への理解が深まり、安心感につながると感じています。電子スコープはすべての患者さんに行うわけではありませんが、必要に応じて積極的に活用するよう心がけています。
明るく開放感のある院内ですね。

ありがとうございます。当院はタワーマンション内のテナントをワンフロア使用しており、三方がガラス張りで天井も3メートル以上あるため、自然光がたっぷり入り、とても明るく開放感のある空間になっています。内装は白やミントグリーンを基調にし、清潔感の中にもやわらかさを感じていただけるよう意識しました。
ホームページからインターネットによる順番取りシステムを導入しておりますが、毎日多くの方にご来院いただき、どうしてもお待たせしてしまうことがあります。そのため、少しでもリラックスしてお過ごしいただけるよう、居心地の良い雰囲気づくりを心がけています。
お忙しい日々だと思いますが、休日はどのように過ごされていますか?
子どもたちはすでに大学生になりましたので、休日は妻と二人でゆっくり食事をしたり、買い物に出かけたりして過ごすことが多いですね。車が好きなので、愛犬を連れて軽井沢や箱根へドライブに出かけ、自然の中でリフレッシュするのも楽しみのひとつです。
また、1級船舶免許を持っておりますので、プレジャーボートを操縦しながら釣りを楽しみたいと思っています。
さいごに、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

耳鼻咽喉科の疾患は、体質や生活環境などさまざまな要因が重なり、慢性化しやすい傾向があります。そのため、患者さんのお悩みにしっかり応えられるよう、学会や勉強会に参加し、常に新しい知見や治療法を学び続けています。
近年は、西洋医学に加えて漢方薬を用いた東洋医学的なアプローチにも力を入れています。例えば、めまいや新型コロナ後遺症による味覚・嗅覚障害など、西洋医学の標準的治療だけでは改善が難しい場合に、漢方薬を取り入れることで症状が和らぐケースもあります。まだ研究段階の分野ですが、患者さんのつらい症状を少しでも軽減できるよう取り組んでいます。
また、「風邪をひいたときは内科に行くべきか、耳鼻咽喉科に行くべきか迷う」という声もよく聞きます。発熱があっても耳・鼻・のどに症状がある場合には、耳鼻咽喉科を受診されるのが望ましいと思います。風邪をきっかけに中耳炎や副鼻腔炎などの合併症につながることが多いため、早めに診断・治療を受けることで回復もスムーズになります。
どのような不調でも、まずは気軽にご相談ください。地域の皆さんが安心して日常を送れるよう、これからも誠実で質の高い医療を提供してまいります。