尿漏れや膀胱炎、前立腺がんなどあらゆる泌尿器疾患に対応。生活の質を低下させる過活動膀胱の治療にも注力
現在、どのような患者さんが多く来院されていますか?

年齢層は幅広いですが、なかでもご高齢の男性が多く受診されています。主訴としては、尿が出にくい、尿が漏れやすいといった排尿に関する症状が多く、特に過活動膀胱の患者さんが目立つため当院でも力を入れて診療しています。
当院は泌尿器疾患全般に対応しており、女性も受診しやすいクリニックを目指しています。排尿障害のほか、膀胱炎、尿路結石、前立腺や陰嚢など男性生殖器関連、泌尿器がんの診療にも対応しています。お子さんの夜尿症(おねしょ)の相談にも応じていますので、気軽にご来院いただきたいと思います。
過活動膀胱の診療はどのように進められるのでしょうか? 一般的な流れについて教えてください。
過活動膀胱は、尿を溜める膀胱が過剰に収縮し、尿意を感じる頻度が増える症状です。我慢できないほどの強い尿意が生じるため、日中や夜間の頻尿、トイレに間に合わず漏らしてしまうなど日常生活にも支障をきたします。
診察では、まずはどのような症状があるか詳しく伺って尿検査を行い、超音波(エコー)検査で膀胱や腎臓の状態を確認します。男性の場合は、前立腺肥大症や血液検査で前立腺がんの疑いがないかなどもチェックして総合的に判断します。
過活動膀胱と診断された場合は、膀胱の収縮を抑える薬物療法を中心に、生活指導や骨盤底筋トレーニングを組み合わせて治療を進めていきます。過活動膀胱の原因はさまざまですが、カフェインやアルコールの摂りすぎや、骨盤底筋群が緩んでいるケースも少なくありません。患者さんの生活状況を伺いながら、薬の服用と合わせて生活習慣の見直しや骨盤底筋を鍛えることで改善を目指します。
ご高齢の方の場合、尿漏れが気になるという相談も多そうですね。

尿漏れは若い世代の方でも起きますが、加齢に伴って筋力が低下することから高齢になるほど尿失禁でお悩みの方が増えてきます。尿失禁にも、過活動膀胱の患者さんにみられる切迫性尿失禁や、咳やくしゃみなどの動作でおなかに力が入ることで起こる腹圧性尿失禁、運動機能の低下や認知症が原因で起こる機能性尿失禁などいくつかタイプがあります。
先ほどお話した骨盤底筋トレーニングは体操が代表的ですが、当院では磁気刺激を与えることで効果的に骨盤底筋を鍛えるトレーニングチェアを導入しています。尿漏れや膣のゆるみ、腰痛などにも効果が期待できますので、気になる方はご相談いただければと思います。
がんなどが疑われる場合は、どのように対応されていますか?
また、手術が必要な場合は、ロボット支援手術など負担の少ない低侵襲手術のご提案や、治療方針について丁寧にご説明し、患者さんがベストな選択をできるように支援しています。私はがん治療認定医※の資格も有しており、手術後のフォローアップも責任を持って行いますのでご安心ください。
※日本がん治療認定医機構がん治療認定医