専門性と充実した医療設備を生かし、一人ひとりに適した診療を実践
現在、どのような患者さんが来院されていますか?

患者さんの年齢層は幅広く、お子さんからご高齢の方までさまざまです。
当院の周辺には小児科が少ないこともあり、お子さんでは風邪症状や中耳炎、鼻水、のどの痛みなどで受診されるケースが多くあります。一方で、20~30代の働き世代では、のどの痛みや鼻副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎など、仕事や日常生活に支障をきたす症状で受診される方が多い印象です。
ご高齢の患者さんでは、「最近聞こえにくくなった」「家族から聞き返しが増えたと言われる」といった難聴のご相談や、補聴器についてのご相談も多く寄せられています。
特に先生が力を入れている診療について教えてください。
これまで耳を専門に研鑽を積んできたこともあり、難聴や突発性難聴、中耳炎をはじめ、耳鳴りやめまいなどの診断・治療には特に力を入れています。難聴は原因によって治療法が異なるため、まずは詳しい検査で「どこに原因があるのか」を正確に見極めることが何より重要です。そのうえで、薬物療法や補聴器のご提案など、一人ひとりの症状や生活背景に合わせた診療を心がけています。
また、突発性難聴に対する鼓室内ステロイド注入療法や、鼓膜穿孔に対する鼓膜再生術などの専門的治療も行っています。
もう一つ力を入れているのが、鼻副鼻腔炎の診療です。鼻副鼻腔炎は風邪をきっかけに発症したり、症状が長引いたりすることも少なくありません。当院ではCT検査を行い、炎症の広がりや病変の状態を詳しく確認することで、より正確な診断につなげています。一般的な鼻副鼻腔炎はもちろん、好酸球性鼻副鼻腔炎など専門的な治療が必要となる疾患についても適切に診断し、一人ひとりに合った治療方針をご提案しています。
医療設備も充実していると伺いました。

はい。診断の精度を高めるため、院内には耳鼻咽喉科診療に必要な検査・医療設備を整えています。
先ほど触れた通り、院内にCTを備えているため、鼻副鼻腔炎の炎症の広がりや病変の状態をその場で詳しく確認でき、より正確な診断につなげることができます。耳の診療では、一般的な聴力検査に加え、内耳機能まで詳しく評価できる検査機器を導入しており、難聴の原因がどこにあるのかを詳しく調べることが可能です。
また、めまいの原因を調べる重心動揺検査や、甲状腺など頸部疾患の診断に役立つ超音波(エコー)検査も行っています。さらに、鼻やのどの状態を鮮明に観察できる内視鏡機器も備えており、必要に応じて患者さんにも画像をご覧いただきながら、現在の状態や治療方針について分かりやすくご説明しています。
診断が正確であれば、その後の治療方針も適切に立てることができます。設備はあくまでも診療を支える一つの手段ですが、充実した検査環境を生かしながら、一人ひとりに適した治療をご提案していきたいと考えています。