生活習慣病から循環器・呼吸器疾患まで、地域の健康を幅広くサポート
生活習慣病の治療は、どのように進めていくのでしょうか?

お薬によって血圧や血糖値、コレステロール値をコントロールすることは可能です。しかし、私が目指しているのは、必要最小限のお薬で健康を維持できる状態です。
ですので、治療では薬物療法だけに頼るのではなく、生活習慣の改善も重視しています。たとえば、脂質異常症ではコレステロールを多く含む食品を具体的にお話しして、できるだけ摂取しないようにアドバイスしたり、高血圧や糖尿病についても、日常生活の中で無理なく続けられる運動や食事の工夫を提案したりしています。
生活習慣の改善によって検査数値が安定すれば、お薬の減量や中止を検討できる場合もあります。そのため、定期的に体の状態を確認しながら、患者さん一人ひとりに合わせて無理なく継続できる治療を心がけ、長期的な健康維持のサポートに努めています。
自由診療による肥満症治療にも取り組んでいらっしゃいますね。
生活習慣病の中には、肥満が大きく関係しているケースも少なくありません。そのため当院では、保険診療による生活習慣病の治療に加え、自由診療としてGIP/GLP-1受容体作動薬「マンジャロ」やGLP-1受容体作動薬「ウゴービ」を用いた治療にも対応しています。
治療の対象となるのは、BMIが35kg/m²以上で、高血圧症・脂質異常症・2型糖尿病のいずれかを合併し、食事療法や運動療法だけでは十分な体重減少が得られない方、またはBMIが27kg/m²以上で、脂質異常症、高血圧、高尿酸血症・痛風、冠動脈疾患など、肥満に関連する健康障害を2つ以上有する方が中心になります。
治療を開始する際には、まず患者さんの健康状態や既往歴、現在の生活習慣などを詳しく確認し、治療内容や期待される効果だけでなく、副作用や注意点、自由診療であることについても十分にご説明します。肥満症の治療は、お薬だけで完結するものではありません。高血圧や脂質異常症などと同様に、食事や運動などの生活習慣の改善もあわせて取り組みながら、患者さんの状況に応じた治療を進めていくことを大切にしています。
咳や喘息の診療にも力を入れているそうですね。
はい。長引く咳を主訴に来院される患者さんも多くいらっしゃいます。風邪が治ったあとも咳だけが続く場合には、咳喘息や気管支喘息、アレルギーなどが関係していることがあります。当院では、症状や経過を丁寧に伺いながら診断し、吸入ステロイドや内服薬を中心に治療を行っています。
症状が強い場合には、ステロイドの点滴や内服治療を行うこともあります。咳は睡眠や仕事にも大きな影響を及ぼしますので、症状の改善だけでなく、重症化を防ぐことも意識しながら診療しています。
貴院の医療設備について教えてください。

医療機器は、胸部レントゲン、心電図、ホルター心電図、心臓エコー、腹部エコーなどを導入しており、一般内科をはじめ、生活習慣病や循環器疾患、呼吸器疾患の検査も院内で行い、速やかに診断・治療ができるように体制を整えています。
また、感染症診療にも力を入れており、コロナウイルスPCR検査およびインフルエンザ迅速検査「nodoca(ノドカ)」を導入しています。従来のコロナウイルスのPCR検査は鼻腔ぬぐいをしますが、nodocaはAIによる咽頭画像の解析による検査で、口を開けてのどを撮影する方法のため負担が少なく、鼻咽頭ぬぐい検査が苦手な方やお子さんも安心して受けられます。
こうした設備を活用しながら、町医者として適切な診断と治療を行い、必要に応じて専門医療機関とも連携しながら、患者さんが安心して医療を受けられる体制づくりに努めています。