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前歯と奥歯はどうして形が違うのですか?

前歯と奥歯はどうして形が違うの?

簡単に言ってしまえば歯の役割が違うからです。

長い人類の進化の過程で歯もいろいろな変化をしてきました。硬い穀類や生の肉を齧っていた頃の私たちの祖先は大臼歯が4本もありました。今はせいぜい3本で最後の第三大臼歯は親不知とも言われ、最近ではまともに生えてこない人がほとんどになってしまいました。柔らかい食物を摂るようになって顎がどんどん小さくなってしまったからです。

さて、前歯の役割は食べ物を切ること、犬歯は最も頑丈な歯で食べ物を捕まえる役目があります。ライオンは犬歯に相当する長い鋭い牙で獲物を捕らえ、噛み切ると、そのまま飲み込んでしまいます。肉食の動物はこの牙が良く発達しています。ですから、前歯はスコップのような形をしています。この形は食べ物を切り裂くには好都合です。

臼歯は噛み砕く役割です。前歯で切り裂いた食べ物を今度は臼歯で細かく砕いて、さらに唾液で柔らかくしてから喉から胃に送ります。そういった過程を「消化」と言いますが、歯は正に人が健康に生きてゆく栄養摂取の入り口を担っているわけです。馬や牛は草食で、藁のようなものを奥歯で臼を挽くようにいつまでも噛んでいます。ですから馬や牛の臼歯は真っ平らです。

人間は雑食動物の代表です。肉も食べれば果物からお米まで何でも食べることができます。ですから、人間の臼歯は大変複雑な形態をしています。生えたばかりの臼歯は鋭い山と谷の形が明瞭です。しかし、年齢を重ねるにしたがってすり減ってきて、高齢者になると馬か牛の歯のように平らになってしまい、硬いものが噛みづらくなってしまいます。

【文責】医療法人社団ペリオ会 宮田歯科医院 、院長:宮田 隆

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