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乳がん

2011年9月掲載
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壮年期の女性死亡原因第1位「乳がん」
2013年10月更新

働き盛り・育児盛りの世代に多く発症

Bookmark乳がん患者は、年々、著しい増加傾向にある

乳がん

近年、乳がんにかかる女性は増え続けており、日本人女性の16人に1人が一生の間に乳がんにかかるといわれています。女性が患うがんの中では第1位となっており、年間5万人が罹患しています。年代別では30~50歳前後がピークとなっており、20歳代の若年で発症する場合や70~80歳代でも発症する場合もあります。働き盛り・育児盛り世代の発症率が高いのが、日本人女性の乳がんの特徴です。

また死亡率は、日本人女性全体では5位ですが、30歳~64歳では1位となっており、この状況はここ数年間、変化がありません。残念なことに、2010年には12,455人の方がこの病気で命を落としました(厚生労働省 平成22年人口動態統計(確定数)の概況より)。

Bookmark乳がんは放置すると悪化し、体のさまざまな部位に転移し、死に至る

そもそも乳がんとは、どのような病気なのでしょうか。乳房にある乳腺組織(母乳をつくるところ)にできる悪性腫瘍のことを「乳がん」と呼びます。そのままにしておくと悪化し、体のさまざまな部位に転移し、がん細胞が際限なく増殖し続け、死に至る病気です。

女性ホルモンの影響や食生活の欧米化、遺伝子の異常などが原因と言われていますが、詳しいことは解明されていません。

初期には自覚症状は無く、自ら検査をしない限り、病気が発見されることはほとんどありません。また、詳しい原因やメカニズムがわかっていないため、確実に乳がんを避ける方法はありません。

しかし、乳がんはがんの中でも、自分で触診を行うことで発見できる可能性があるという大きな特徴と国の検診制度があるというメリットがあります。自己検診と医療機関での定期的な検診での早期発見・早期治療が、この病気の最大のカギとなります。

Bookmark自己検診は、1カ月に1度行う習慣を

1カ月に1度は自己検診の習慣をつけましょう。生理が終わってから1週間以内が適した時期です。閉経後の方は毎月、日にちを決めて行いましょう。異常が見つかった場合や、多少でも気になることがあった場合には、すぐに医療機関できちんと検査を受けましょう。

◆自己検診の方法◆

≪視診≫

乳がん視診
  1. 上半身を裸になり、鏡の前に立ち、両腕の力をぬいて自然に下げたまま乳房や乳頭を観察します。赤く腫れているなどの色の変化や、ひきつれ、くぼみ、乳頭のへこみ、湿疹、ただれなどを確認します。

  2. 両手をバンザイか、両腕の頭の後ろで組んだ状態で同様に観察します。

≪触診≫

  1. 上半身を裸になり、鏡の前にたったまま行います。調べる乳房と反対の手で、胸の正面の皮膚に小さな円を描くように指で触り、しこりの有無を調べます
    指の腹を使い、しっかりとなでるように、乳房の外から内に向かって探るのがポイント。わきの下と乳房の間も忘れずに確認します。左右の乳首を軽くつまみ、絞るようにして、分泌液が出ないかもチェックしましょう。

    乳がん触診
  2. 調べる方の腕をあげ、体の側面と、側面から乳房の中央に向けて、反対側の手の指でまんべんなく滑らせながら、しこりの有無を確認します。
    調べる方の肩の下に枕や座布団を置き、乳房が胸の上に均等に広がるようにするのがコツ。反対も同様に触り、調べます。

Bookmark40歳以上の女性が国の乳がん検診の対象者

また、2年に1度、40歳以上の女性を対象に国の乳がん検診制度がありますので、お住まいの市区町村、医療機関、検診機関などに問い合わせてみましょう。検診内容は、問診・視触診・マンモグラフィで、検査後10日~1ヶ月ほどで結果が文書で通知されます。個人での負担金額は自治体によって異なります。

40歳以下の方や毎年検診を受けたい方、もっと詳しく検査を行いたい方は、自費での検診になりますが、専門の医療機関(乳腺外科など)※1で対応してくれます。金額は医療機関によって異なります。問診・視触診・マンモグラフィ検査・超音波検査といった検査を行います。

問診

年齢、月経の状況(周期など)、妊娠や分娩・授乳の経験、家族歴、これまでの乳がん検診の結果などについての質問があります。

視触診

乳房を見て触って診断します。全体の形やくぼみ・ひきつれなどが無いか視診し、指の腹で触れてしこりなどを確認します。

マンモグラフィ検査

乳房専用のX線装置による検査で、視触診ではわからない小さながんを見つけることができます。乳房を片方ずつ、プラスチックの板ではさみ、平らにした状態で撮影をします。撮影にかかる時間は20分程度。 欧米では最も一般的な検査法で、放射線被ばくによる危険性も少なく、安全性と早期発見の効果が確立されている方法です。

超音波検査(エコー)

乳房に超音波をあて、内部からの反射波(エコー)を画像にして診断します。放射線を使用しないので、妊娠中の方でも診断できる方法です。

※1 乳腺専門医と学会の認定・関連施設は日本乳癌学会のホームページで探すことができます。
http://www.jbcs.gr.jp/

Bookmark10月は、乳がん啓蒙のシンボル「ピンクリボン」が世界を彩る

ピンクリボン

ピンクリボンは乳がんの早期発見・早期診断・早期治療の大切さを伝えるシンボルマークです。毎年10月には、ピンクリボンにちなんだイベントが世界中で行われ、乳がんについての正しい知識を広める、早期発見のための検診を促すために一役買っています。

日本でも、乳がんへの関心を高めるとともに定期検診のきっかけにつなげるための取組みとして、ピンクリボンの主意に賛同した自治体や企業・マスコミ等による、さまざまな催し等が行われています。

もちろん今年もランドマークのライトアップや街のデコレーション、ピンクリボン関連グッズの限定販売、シンポジウムや街頭キャンペーン、ウォークラリーといったイベントが行われ、ピンクリボンの思いが込められたメッセージがあちらこちらで発信される予定です。

ピンクリボンフェスティバルの公式サイトによれば、下記のイベントが予定されています。

◆スマイルウォーク
ピンクリボンフェスティバルのメーンイベントです。東京・神戸・仙台・名古屋の4都市で行われます。
◆シンポジウム
乳がんを正しく知り、早期発見がいかに大切であるかといった情報と、患者さんやその家族の方への、乳がんの最新治療の情報などをテーマに行われます。東京と神戸の2会場で開催されます。
◆デザイン大賞
ポスター部門・東京都コピー部門・ノベルティ部門(トートバッグ)の3部門で審査が行われます。(応募は終了しました)
◆メディアキャンペーンなど
東京(節電の影響で未定)・神戸(10/1、神戸ポートタワー、神戸海洋博物館、明石海峡大橋、モザイク内大観覧車など)・名古屋(調整中)でライトアップが予定されているほか、街のデコレーション、該当キャンペーン、交通広告・街頭ビジョン、インターネットキャンペーンなど、さまざまなキャンペーンが行われます。
その他のイベントや詳細は、公式サイトに掲載されていますので、確認の上、参加しましょう。

ピンクリボンフェスティバル
公式サイト http://www.pinkribbonfestival.jp/

乳がんは決して人ごとではありません。そして、早期に発見・治療することで、命を落とさずに済むことの多い病気です。このイベントを通して乳がんへの知識を深め、定期的な自己検診につなげるとともに、医療機関で検診を受けてみましょう!

乳がんで気になる症状がある場合は、近くの病院に相談しましょう

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