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帯状疱疹

2011年11月掲載

水ぼうそうにかかったことのある人なら、誰でも発症の可能性がある身近な病気。 後遺症が残ることも!

誰でも発症の可能性がある

名前は聞いたことがあるが、症状などはあまりよく知られていない帯状疱疹ですが、実は子どものころに水ぼうそう(水痘)にかかった経験のある方なら、誰でも発症する可能性がある身近な疾患なのです。

水ぼうそうのウイルスが体にとどまり、何年もしてから発症する

帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルス(varicella zoster virus : VZV)によって引き起こされる感染症です。しかしながら帯状疱疹の場合、風邪やインフルエンザなどの多くの感染症のように、感染してすぐに発症するわけではありません。

VZVに感染した時には、まず、水ぼうそう(水痘)を発症します。水ぼうそうは子供にとって非常にポピュラーな病気です。たいていの子どもは、10歳までに水ぼうそうにかかります。成人では90~95%の人がすでに感染し、水ぼうそうに対する免疫を持っているといわれています。

しかし水ぼうそうが治っても、このVZVというウイルスが体内から消えてなくなるわけではありません。長い間、体の神経節※1に休眠状態で潜んでいるのです。そして、さまざまなきっかけから再びウイルスが暴れだすことがあります。何年も、何十年もたってから症状をあらわす、その状態を「帯状疱疹」といいます。

10~20歳代と50歳代以降に多く発症しますが、特に50歳以上の患者さんが全体の70%を占めており、日本人の5~7人に1人の割合で発症するといわれています。多くの場合は一生に1度だけ発症しますが、約1%の割合で再発する場合もあります。

※1神経節:脳神経、背骨近くにある神経細胞のかたまり。

日常のささいなことが発症のきっかけ

帯状疱疹

帯状疱疹は、下記のようなきっかけで発症することが多いといわれています。

  • 抵抗力が弱くなったとき
  • 疲れがたまったとき
  • けがや病気になったとき
  • ストレスにさらされたとき
  • 歳をとったとき

このほかに、糖尿病・膠原病・腎不全・ぜんそくなどの持病がある場合になることもあります。しかしながら、このような誘因があったからといって必ずしも発病するというわけではなく、詳しいメカニズムは明らかではありません。

日頃から疲れやストレスをためず、十分な睡眠とバランスの良い食生活、そして適度な運動を心がけることが帯状疱疹を発症させないようにするうえでも大切だといわれています。

「帯状疱疹後神経痛」などの後遺症が残ることも

帯状疱疹の症状は、神経に沿ってあらわれます。体の左右のどちらか一方に帯のように症状がでるのが特徴です。症状が体の両側にまたがることはほとんどありません。最初、ピリピリ・チクチクした痛みが起こり、数日~1週間後※2にその部分が赤くなり、やがて痛みを伴った水ぶくれができます。

胸や背中ばかりでなく、顔・腕・足・下腹部・お尻といったあらゆる部分に、症状が出る可能性があります。一度に2か所以上の部位に症状がでることはあまりありません。重症化し、ただれとなる場合があります。

また、頭部や顔面の神経に沿って発症した場合には、視力障害や聴覚障害、顔面神経麻痺を招くことがありますので、注意が必要です。

水ぶくれは、やがてかさぶたになり、通常2~3週間程度で自然と治まります。しかし、発病中に神経に傷がついてしまうと、治癒したあとにも、長い期間、痛みだけが残ることがあります。これを「帯状疱疹後神経痛(PHN)」といいます。この後遺症は、高齢者に多くみられる症状で、時としてQOL(生活の質)の低下につながることもあります。詳しくは下記ホームページを参考にしましょう。

Computer疼痛.jp[http://toutsu.jp/]

※2まれに2週間以上前から、痛みの症状がみられることがあります。

虫さされやかぶれと勘違いして受診した患者さんは7割以上!

帯状疱疹は、体の左右のどちらか一方に帯のように痛みや発疹が起こるといった特徴的な自覚症状があるにもかかわらず、病気についてよく知られていないためか特に初期には“帯状疱疹”と認知されにくいといわれています。

製薬メーカーのグラクソ・スミスクライン株式会社が行った、患者さん3,224人に対するアンケートでは、正しく「帯状疱疹」と認識して受診した患者さんはわずか27.8%(897人)にしかすぎませんでした。7割以上もの患者さんが、ほかの病気と勘違いして受診していたのです(図1)。いつもと違う症状が見られた場合には、自己判断せず、できるだけ迅速に医療機関を受診しましょう。帯状疱疹のウイルスに対する薬がありますので、とにかく早めに受診し適切な治療を受けることが何よりも大切です。早めに治療を始めることで、重症化するリスクを軽減し、治癒までの期間も短縮されます。また、PHNなどの後遺症を最小限に抑えることもできます。

帯状疱疹と間違えやすい症状
資料(図1)提供:グラクソ・スミスクライン株式会社

Computer帯状疱疹チェックシート[http://herpes.jp/z/symptom/check.html]

治療は主に皮膚科で行う

受診

医療機関での主な治療には、VZVの増殖を抑えるための抗ヘルペスウイルス薬と、皮膚の炎症と痛みを抑えるための消炎鎮痛薬が用いられます。抗ヘルペスウイルス薬は腎臓の働きが弱っている方や高齢者には、服用する量の調整が必要な場合があります。透析を受けている・腎臓が悪いと診断された・尿がでにくい・最近むくんでいる、といった項目に該当する場合は必ず医師に伝えましょう。

抗ヘルペスウイルス薬は服用してから効果を実感できるまでに2~3日かかることが多いので、すぐに効果が無いからと自己判断で中断などせず、必ず医師の指示に従って服用しましょう。 通常、帯状疱疹の診察は皮膚科で行いますが、眼の周りに症状がでた場合には眼科での診察を、痛みがひどい場合には、麻酔科で神経ブロック※3を行って痛みをとる治療を行うこともあります。

※3局所麻酔を行い、一時的に神経を麻痺させることで、痛みを感じなくさせる方法。

自宅での療養は安静が基本

安静

帯状疱疹自体は他の人から感染することはありません。しかし、水ぼうそうにかかったことのない人には、原因のウイルスであるVZVによって、水ぼうそうを発症させることがありますので、水ぼうそうにかかったことのない人が周りにいる場合には注意が必要です。

症状がみられている間、自宅では下記のことに気を付けましょう。

  • 水ぼうそうにかかったことのない人との接触を避けましょう。
  • ストレスを避け、十分な睡眠とバランスの良い食生活を心掛けましょう。
  • 飲酒は避けましょう。

今回の「帯状疱疹」のコラムは、グラクソ・スミスクライン株式会社にご協力いただき作成しています。同社のヘルペス情報サイトでは、帯状疱疹やヘルペスウイルスに関する詳しい情報を掲載していますので、あわせて参考にされることをおすすめ致します。

疑わしければ、すぐ皮膚科へ。
症状を早く軽減し、回復後に痛みを残さないために。

ComputerPC http://herpes.jp/z/
Magnifier病医院検索 http://herpes.jp/z/clinic/

帯状疱疹で気になる症状がある場合は、近くの病院に相談しましょう

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