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シミ対策のスキンケア法

2012年7月掲載

正しいお手入れでシミ対策!

ふと気付くと頬にシミが...。男女を問わず、お顔のシミはとっても気になるものです。できれば、シミができないようにしたい!
今回は、シミ対策についてお話します。

シミはなぜできるのでしょうか?

シミは、メラニンという色素が皮膚の表面にたまってできるものです。皮膚の一番外側は、表皮という薄い膜でできています。表皮の中には、メラノサイトという色素を作る細胞があります。メラノサイトは、紫外線があたったりすることにより、チロシナーゼという酵素が活性化されてメラニンという茶色い色素顆粒をつくります。

メラニンは、表皮細胞の中に取り込まれ、通常は、紫外線から皮膚を守る働きをしています。そして、古くなったメラニンは、皮膚の新陳代謝により、角質となってはがれおちるため、いつまでも色素が皮膚に残ることがないのです。ところが、メラニンがたくさん作られすぎてしまったり、皮膚の新陳代謝が衰えたり、表皮細胞に異常をきたしたりすると、メラニンが皮膚の中に残ってしまいます。これが、シミとなるわけです。

シミを防ぐのに重要なことは何でしょうか?

シミ

まず一番大切なことは、紫外線から肌を守ることです。具体的には、日焼け止めクリームを塗ったり、日傘を差したりお帽子をかぶるなどして、直接紫外線が肌にあたらないようにすることが大切です(詳細は前回「紫外線とお肌のお話」をご覧ください)。
また、妊娠中やピルを内服中には、女性ホルモン、特にエストロゲンやプロゲステロンなどにより、シミができやすくなるので、注意が必要です。

さらに、ストレスがたまったり、寝不足したり疲れたりすると、皮膚の新陳代謝が衰えますので、シミができやすくなります。ですから、規則正しい生活を送ることも大切なことです。

お化粧品もうまく使っていくことが必要です。たとえば、お肌にあわない化粧品を使いますと、肌が荒れたりかぶれたりします。そうしますと、炎症後の色素沈着などシミができやすくなりますので、お肌にあうものを選んで使用しましょう。

ニキビにも注意が必要です。なかなか治らずに長引いてしまったり、ついついつぶしてしまったりすると、シミのもとになります。ニキビ対策用の塗り薬などで早めに治すと、シミにならずにきれいに治りますので、ニキビが治りにくい場合は、皮膚科でお気軽にご相談ください。

クリニックではシミの治療はどのようなことを行っているのでしょうか?

シミの種類や色素の状態によって、対策方法が異なります。薄いシミやくすみは、美白効果のある化粧品でもある程度効果があります。濃いシミになってしまった場合は、医療機関での治療が必要になります。

具体的には、シミの部分には、ハイドロキノン軟膏を処方して外用したり、ビタミンC配合のローションを使用したり、レーザー治療を行ったりしますが、いずれも保険適応外の自費診療となります。内服としては、ビタミンCやトラネキサム酸や、四物湯や当帰芍薬散などの漢方薬は、継続して服用することにより、お肌の乾燥やシミ対策にある程度の効果があります(保険適用)。

また、シミだと思っていたのに、皮膚癌だった例もありますので、シミが急に大きくなってきたり、もりあがったりしてきた場合は、早めに皮膚科を受診してきちんと診断をしてもらうことが大切です。皮膚科では、ダーモスコピーという拡大鏡のような器具を使用して、シミや皮膚腫瘍の診断を行います。

シミ対策の究極のスキンケア法

シミ対策のスキンケア

基本は、やさしくふわっとスキンケアをすることが何よりも大切。こすったり摩擦したりすると、皮膚はゴワゴワ固くなり、シミ・シワのもとになります。

○洗う
泡立てた石けんで、優しくお顔を洗います。その際に、こすりすぎ・やりすぎに注意!10秒位の短時間でさっと石けんをなじませたら、すぐにすすぎに移ります。
○すすぐ
手にぬるま湯をくんで、手全体で泡を優しく流すようにすすぎます。その際もやりすぎないこと。泡が切れたら、その段階で終了!
○ふく
化粧水は、手でたっぷりとお顔全体になじませるようにつけてください。手のひらを使うと、体温で肌が温められて化粧水の浸透性が上がります。手は、化粧品の効果を高めてくれる最高の道具です。化粧水の後に、乳液やクリームを乾燥している部分を中心に優しく重ね塗りします。化粧水・乳液・クリームは美白効果のあるものを使用することもおすすめです。
○保湿する
化粧水は、手でたっぷりとお顔全体になじませるようにつけてください。手のひらを使うと、体温で肌が温められて化粧水の浸透性が上がります。手は、化粧品の効果を高めてくれる最高の道具です。化粧水の後に、乳液やクリームを乾燥している部分を中心に優しく重ね塗りします。化粧水・乳液・クリームは美白効果のあるものを使用することもおすすめです。
○朝のポイント
朝は、保湿の後に、必ず日焼け止めを使用してください。
○夜のポイント
ハイドロキノンを使用する場合は夜のみ使用して下さい。紫外線にあたると、赤く炎症を起こしてしまい、逆にシミのもとになってしまいます。また、シミの部分に部分づかいがおすすめ。濃度や効果の高いものだと、シミ以外の部分が白く抜けてしまい、シミがますます目立ってしまうことがあるので、注意が必要です。

美白成分について

現在、日本で認可されている美白成分は、十数種類あります。主なものをあげます。

Statusエラグ酸
ポリフェノールの一種で、チロシナーゼの活性を抑えることにより、メラニン産生を抑制する効果があります
Statusコウジ酸
チロシナーゼのカテコラーゼ活性を抑える効果があります。
StatusビタミンC
抗酸化作用や美白効果があります。
Statusアルブチン
コケモモの葉に含まれるハイドロキノンのグルコース配糖体で、チロシナーゼ活性を抑える効果があります。
Statusカミツレエキス
キク科植物由来で、メラノサイトが持っているエンドセリン1レセプターに働いて、美白作用が認められます。
Statusプラセンタエキス
メラニン生成阻害作用、保湿作用、血流をよくする効果があります
Statusルシノール
チロシナーゼとチロシナーゼ関連蛋白の働きを阻害することにより、メラニン産生を抑える働きがあります。
Statusリノール酸
チロシナーゼを分解することにより、メラニン産生を抑える効果があります。
Statusマグノリグナン
メラノソーム内のチロシナーゼの成熟阻害作用により、メラニン産生を抑える効果があります。
Status4-メトキシサリチル酸カリウム塩
サリチル酸誘導体の一種で、紫外線による色素沈着を抑える効果があります。
Statusトラネキサム酸
プロスタグランジン生成を抑えて炎症を鎮める効果により、メラニン産生を抑えます。
Statusアデノシンー1-リン酸-2ナトリウム
皮膚のターンオーバーを促し、メラニンの蓄積を抑える効果があります。

日本で認可されている美白成分

どれが最も効果的?一番知りたいところですが、残念ながらキチンと比較されたデータはありません。効果の違う美白成分をいくつか組み合わせて使用してみても・・・

私の個人的な意見としては、高濃度のビタミンC配合のものは、肌全体的のくすみやシミに効果的で、紫外線が強くなるこれからの時期はとてもおすすめです。また、肌の赤みが気になる方は、トラネキサム酸配合のものは、炎症(赤さ)を改善してくれるので、ぜひ試してみてください。できてしまったシミに最も効果が高いと思われるものは、何といってもルシノール配合の美白剤。実は、研究開発に関与しましたが、これほど効果的な美白剤がついに出た!と感激した覚えがあります(若かりし頃に日焼けしてできてしまったシミが、ほとんど消えました)。

シミの種類や肌質によっても効果が異なりますので、お悩みの方は、美白剤を取り扱っている皮膚科や美容皮膚科で相談してみるのもいいと思います。ただ、その際、自社ブランドの製品のみを勧めるクリニックは要注意。先ほども申し上げましたが、シミの種類や肌質によって効果がかわりますので、それに合わせた美白剤やスキンケア製品をきちんと選んでくれるところが、良心的と言えます。

美白剤は、根気良く使用することが何よりも大切。最低でも3カ月以上は使用しないと効果が出ません。また、紫外線対策も同時に行うこと。せっかく美白剤が効き始めても、紫外線によりあっという間に元の木阿弥に・・・。 これからの時期は、正しくお手入れをしてキレイなお肌を保って下さいね。

シミが気になる場合は、近くの病院に相談しましょう

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このコラムの執筆者

Thumb-up野村皮膚科医院
横浜市神奈川区反町4-27-14 チャリオタワー2F
院長:野村 有子

Computerhttp://www005.upp.so-net.ne.jp/windy/

野村有子先生
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