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アルコールについて【Part2】

2013年12月掲載

この記事には【Part1】があります

肝臓病

アルコールの長年の摂取により様々な臓器に障害が認められると言われており、その中で肝機能障害が最も多く見られます。

体内に入ったアルコールの約90%は肝臓で分解されます。強靭な臓器といわれている肝臓でも、絶えずお酒の処理に追われていると、働きが悪くなってしまいます。アルコールによる肝臓病は飲酒量が多いほど、また飲酒期間が長いほど起こりやすくなります。

1)脂肪肝

アルコールの摂取により肝細胞の中に過剰に脂肪が沈着するのが脂肪肝です。最近では肥満や糖尿病を合併することも増えていますので、注意が必要です。

≪治療≫
飲酒が原因の脂肪肝は禁酒することにより改善することが可能です。

2) アルコール性肝炎

大量の飲酒を続けた場合に、肝臓に脂肪がたまるだけでなく、アルコール性肝炎という状態になることがあります。肝細胞に炎症がおこり変性・壊死をともなっている状態で、重症になると食欲不振、吐き気、黄疸、発熱などの症状が見られます。最悪の場合、急速な経過で死亡に至ることもあります。

≪治療≫
治療の基本は、禁酒です。そして、バランスのとれた栄養を補給します。黄疸が強い場合は、薬物療法としてステロイド剤の使用も行われます。またアルコール性肝炎の診断がなされた人のほとんどは、アルコール依存症になっている場合が多く、アルコール依存症に対する専門治療が必要となります。

3) 肝硬変

肝硬変がアルコール性肝障害の最終段階です。肝細胞の変性・壊死に続いて、繊維化も進み肝臓が硬くなっている状態です。原因は多量のアルコールを長年にわたり摂取することによって起こります。

≪治療≫
何よりも禁酒を行う事が大切で、食事療法と各種の薬物治療が行われます。それだけにとどまらず、アルコール依存症に対して「断酒」のための精神科的な専門治療、ケアをおこなわなければなりません。一般的には肝硬変になってしまった肝臓は元に戻す事が出来ないと言われていますが、禁酒によってある程度の機能回復を行う事が可能です。

アルコール性肝臓病チェック

以下のような症状がある場合にはアルコールによる肝硬変の可能性があります。すぐにかかりつけ医に相談して精密検査を受けましょう。

血中アルコール濃度
  1. 疲れやすく、全身がだるい
  2. 上腹部右側が硬くて重苦しい
  3. からだが黄色くなる(黄疸症状)
  4. 紅茶色のような濃い尿が一日中出る
  5. お酒がまずくなり飲めなくなる
  6. 手のひらが赤くなる
  7. からだに赤い斑点が出る
  8. 腹壁の血管が浮き出る
  9. お腹が張って腹水がたまる
  10. 男性の乳房がふくらむ(女性化乳房)
  11. かゆみが続いたり、皮膚から出血しやすくなる

症状が出てからでは遅い!!早期発見が重要

肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、よほどのことがない限り音を上げない臓器です。そのため上記のような症状は肝硬変になり、そうとう悪化した場合にはじめてでる場合がほとんどです。また一度肝硬変になってしまうと元の元気な肝臓には戻すことができません。早期発見が重要なのです。お酒を常習的に飲んでいる方は、症状がなくても定期的に検査を受けるようにしましょう。

アルコールによる肝臓病の早期発見にはまず、血液検査を行ないますが、検査項目としてはAST (GOT), ALT (GPT), γ-GTPがあります。γ-GTPが基準値を超えている場合にはアルコールの飲みすぎが疑われます。さらに精密検査をおこなわなければなりません。

最後に

通常からアルコールの適量の摂取を守ること、また週に2日は飲酒をしない「休肝日」をつくること、そして、定期健診などで肝臓病の早期発見、早期治療を心がけることが大切です。

この記事には【Part1】があります

アルコールによる気になる症状がある場合は、近くの病院に相談しましょう

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※当コラムは東京内科医会のご協力によって作成されています。

東京内科医会は、常に最新の医学知識を学び、最良の医療を実践する魅力を持った何かを主体に、診療を行っている医師の集まりです。

コラム監修

Thumb-up医療法人財団健康文化会 小豆沢病院
東京都板橋区小豆沢1-6-8
理事長 内科医師 石川 徹
東京内科医会常任理事、板橋区医医師会副会長

Computerhttp://www.kenbun.or.jp/

石川 徹先生
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