「手袋をあちこちからかき集めている」――中東情勢で医療物資への影響懸念、医師アンケートで見えた現場の実態

そこで今回、病院なび MediQA編集部では現役医師を対象に「中東情勢によって調達・確保への影響が懸念されるもの」についてアンケートを実施。
現場では、どのような医療資材・医薬品への不安が挙がっているのでしょうか。
目次
半数以上は「現時点で影響なし」と答えるも、不安のコメントも
今回のアンケートでは、「お勤めの医療機関で、中東情勢により調達・確保への影響があるもの」について、選択肢の中から“あてはまるものをすべて”選ぶという形式で実施しました(有効回答数51件)。

調査対象 :eヘルスケアの医師向けサービス「Doctors Square」登録会員医師
調査方法 :インターネットアンケート
調査期間 :2026年4月17日 (金)~2026年5月12日 (火)
有効回答数:51件
もっとも多かった回答は「現時点で影響なし」で、過半数の医師が選択しました。
しかし、寄せられたコメントには「今のところ影響はありませんが、今後が心配です」(内科)、「あくまで“現時点では”確保できているようです。ただ、以前より薬剤や検査機材不足は続いていますね」(内科)といった今後を不安視するものも見られました。
次いで多くの回答が集まったのは「医療用手袋」で、回答率は全体の35%という結果に。「手袋ですね。あちこちからかき集めています。まったくヒドイ話です」(内科)といった不足を訴える声のほかに、「手袋は価格が2倍になりました!」(皮膚科)と大幅な値上げに困惑するコメントも寄せられました。
なお、医療用手袋については政府が、2026年5月中に備蓄を5000万枚放出することを発表していますが、今回のアンケート結果を見る限り現時点ではまだ医療現場に行き届いていないようです。
まとめ
今回のアンケート結果からは、「現時点では大きな影響はない」と感じている医療機関も少なくないものの、これはあくまで“現時点”での状況。「今後が不安」「価格上昇が続いている」といった声は複数寄せられています。とくに医療用手袋のような日常診療に欠かせない消耗品は、供給の不安定化や価格高騰が続けば、現場への負担増加につながりかねません。
業界は異なりますが、 カルビーの「ポテトチップス」がナフサ不足を理由に、パッケージを一時的に白黒に変えるなど、中東情勢の緊迫化に伴う大きな動きがしばらく続きそうです。
世界情勢の変化は、遠い国の出来事のように見えて、医療現場の“当たり前”を支える物資供給にも影響を及ぼす可能性があります。今後の動向を注視する必要がありそうです。
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