【医師解説】手洗い、うがいだけでは不十分!受験生がいる家庭で見落としがちな感染症対策とNG行動とは?

「たけうちファミリークリニック」の竹内雄毅院長に、受験生がいる家庭での感染症対策を解説してもらいました。
医師紹介
医学博士・小児外科専門医。京都府精華町「たけうちファミリークリニック」院長。京都府立医科大学小児外科客員講師。小児科・小児外科の診療に加えて、地域の子どもを安心して預けられる病児保育を運営し、さらに絵本の読み聞かせや離乳食教室、ベビーマッサージなどの子育てイベントも展開している。クリニックを「行きたくない場所」ではなく「行きたくなる場所」に変えることを目指し、医療を軸としたコミュニティデザインに力を注いでいる。現在は、隣接地に人が自然に集まり、安心して交流できる広場の構想を進めており、家族と地域が互いに支え合える環境を形にしていこうとしている。
目次
受験シーズンに注意すべき感染症にはどんなものがありますか?
受験シーズンとされている1~2月は、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、感染性胃腸炎(ノロウイルスなど)がとくに流行する時期です。
いずれも急に体調を崩し、発熱や全身倦怠感、嘔吐・下痢などで学習や受験本番に大きな影響が出ます。学校や塾など、人が密集する環境で広がりやすいため、受験生本人だけでなく家族全体での予防が重要になります。
感染症を防ぐために、受験生自身がすべき予防策を教えてください
手洗い・アルコール手指消毒、適度なマスク着用、こまめな換気は基本です。これに加えて、睡眠・食事・入浴などで体調を整え、疲労を溜めないことが免疫を保つ上で非常に大切です。
長時間の自習や塾通いで生活が乱れがちですが、特に「睡眠時間の確保」は感染予防効果が高いと言われています。のどの乾燥を防ぐために、水分補給をこまめに行うことも有効です。
感染症を防ぐために、家族がすべき予防策を教えてください
家族全員が「家庭内でウイルスを持ち込まない・広げない」という意識を持つことが重要です。
帰宅時の手洗い、定期的な換気、タオルの共有を避けるなど、日常的な対策が効果的です。とくに受験生と同じ空間で過ごす時間が長い家族は、咳や鼻水がある場合には距離を確保するなどの配慮が必要です。また、家族自身の睡眠や食事を整えておくことも感染予防につながります。
感染症を防ぐために、家族がやってはいけないことを教えてください
咳や発熱、嘔吐・下痢などの症状がある状態で受験生と密に接触することは避けてください。家族内でコップ、タオル、歯磨き用のコップを共有するのは厳禁です。さらに、体調不良を隠して無理に外出し、ウイルスを家庭に持ち込む行為も避けるべきです。
もし家族に症状が出た場合にするべきことを教えてください
まずは家庭内での隔離を徹底します。症状のある家族は個室で休み、食事を別にし、トイレや洗面所を共有する場合は使用後の消毒を行いましょう。
受験生との距離をしっかり確保することが重要です。早めに医療機関を受診してインフルエンザやコロナの鑑別を受け、必要な治療につなげることが重症化予防になります。焦らず落ち着いて対応することが、受験生の安心にもつながります。
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※本記事は特定の病気・症状について一般的な医学情報を解説したものであり、個々の症状や状態に対する診断・治療を保証するものではありません。症状の現れ方・原因・経過には個人差があり、記事内容がすべての方に当てはまるとは限りません。また、本記事の内容は公開日時点の医学知識をもとに作成していますが、ガイドライン・診療方針は変更になる場合があります。

