医療法人社団宏洋会 清水内科外科医院 (宮城県仙台市若林区)

一般的な漢方治療では、エキス剤と呼ばれる顆粒状の薬が主流ですが、当院ではそれに加えて、より一人ひとりの体質や症状に合わせた処方ができる「生薬」も取り扱っています。西洋医学だけでは改善が難しいとされる症状や、「未病」と呼ばれる病気の一歩手前の不調にも積極的に取り組み、患者さん一人ひとりに寄り添ったオーダーメイドの漢方治療を行っています。

また、遠方にお住まいの方や多忙で通院が難しい方にもご相談いただけるよう、オンライン診療にも対応しています。体の不調やご不安がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。今後も、西洋医学と東洋医学それぞれの強みを活かしながら、皆さんの健やかな毎日をサポートしてまいります。

院長 清水 雅行(しみず まさゆき)

秋田大学医学部を卒業後、仙台オープン病院で研修を経て東北大学心臓血管外科に入局。東北公済病院や水戸医療センターなどの基幹病院で、冠動脈バイパス手術や弁膜症、大動脈疾患など成人の心臓外科手術を数多く執刀し、一部では小児症例にも携わりました。大学院で学位を取得後は仙台医療センターに勤務し、重症筋無力症の手術治療にも関わるなど、臨床と研究の両面で研鑽を重ねました。
転機となったのは、父の急逝でした。急性大動脈解離に倒れ、自ら執刀したものの救えなかった経験を機に、父が残した医院と中医学・漢方治療を継ぐ決意。2005年に医院を継承後は、東京や中国・吉林省の中医科で学び直し、「西洋医学と東洋医学の融合」という父の理念を引き継ぎ、自身のスタイルとして確立し、現在もその精神を大切に幅広い診療にあたっています。

幅広い診療科を掲げていることから、年齢層や症状の異なる多様な患者さんが来院されています。若い世代では、風邪やインフルエンザ、アレルギー症状、漢方治療を希望される方が多く、中高年層では高血圧・糖尿病・脂質異常症といった生活習慣病の管理を目的とした通院が中心です。
注力している中医学・漢方診療では、患者さん一人ひとりの体質や病状に合わせてオーダーメイドの処方を行い、手術前の体力維持や免疫力向上、抗がん剤・放射線治療による副作用の軽減をサポートしています。再発や進行がんなど、治療の選択肢が限られた場合にも、全身のバランスを整え自然治癒力を高めることで、生活の質(QOL)の維持・向上を目指します。

また、整形外科ではサッカー日本代表チームドクターを務めた専門医によるスポーツ整形外来を開設。理学療法士が常駐するリハビリ部門では、膝や腰の痛み、術後の機能回復など、幅広い症状に対応しています。

当院では、被ばく量の少ない最新のマルチスライスCTを導入しており、がんの有無や転移の可能性、骨折、血管疾患のほか、心臓・肺・肝臓など内臓の状態を詳細に確認する画像診断に活用しています。
そのほか、超音波(エコー)検査、レントゲン検査、ホルター心電図(24時間心電図)、骨密度検査、動脈硬化測定検査など、多彩な検査機器を備えており、動脈硬化や生活習慣病のリスク評価をはじめとする一般的な検査の多くを院内で実施しています。