網膜剥離 - 病院・医院・薬局情報

網膜剥離とは

目から入ってきた光は角膜や水晶体で屈折され、網膜に当たり電気信号として視神経から脳へと伝えられます。カメラに例えると角膜・水晶体はレンズの働き、網膜はフィルムの働きをしています。
この網膜は10層の組織から構成されていて、最も深い部分を網膜色素上皮と呼びます。網膜剥離とは、何らかの原因で網膜が網膜色素上皮から剥がれてしまう状態のことです。
網膜剥離になると、光を感じる視細胞の感度が低下するため、視野障害や視力障害が生じます。

網膜剥離の分類

網膜剥離は大きく「裂孔原性網膜剥離(れっこうげんせいもうまくはくり)」と「非裂孔原性網膜剥離(ひれっこうげんせいもうまくはくり)」に分けられます。

◆裂孔原性網膜剥離
網膜剥離の中で最も多くみられるもので、網膜に孔(あな)が開いてしまい、目の中にある水(液化硝子体)がその孔を通って網膜の下に入り込むことで網膜が剥がれてしまいます。
網膜に孔が開く原因として、老化・強度近視・外傷などがあげられます。

通常、はじめのうちは剥離した網膜の範囲は小さく、時間とともにだんだんこの範囲が拡大するというような経過をたどりますが、孔が大きいと剥離が一気に進みます。剥離が進行すると、すべての網膜が剥がれてしまいます。

◆非裂孔原性網膜剥離
裂孔原性網膜剥離と異なり、網膜に孔が開いていないにもかかわらず網膜が剥がれてしまうのが非裂孔原性網膜剥離です。
非裂孔原性網膜剥離はさらに「滲出性網膜剥離」と「牽引性網膜剥離」に分けられます。

-滲出性網膜剥離
網膜内あるいは網膜色素上皮側から何らかの原因で滲出液があふれてくることが要因で、網膜が剥離してしまった状態です。ぶどう膜炎などでよくみられます。
-牽引性網膜剥離
眼内に形成された増殖膜あるいは硝子体などが網膜を引っ張ることで網膜が剥離して起きます。重症の糖尿病網膜症などでよくみられます。

網膜剥離の症状は?

網膜の剥がれは痛みを伴わないため気付きにくいのですが、前兆として飛蚊症や光視症を自覚することがあります。

-飛蚊症
小さな虫や糸くずのようなものがふわふわと目の前を飛んで見える症状。
大きさや形などは様々で、明るい所を見たときや白い壁などを見たときに気付く場合が多い
-光視症
視界の中に「ピカッ」と閃光のような光が見えたり、光がないのにチカチカと光が見えたりする症状

網膜剥離が進むと視野が欠けて見えるなどの視野異常を感じます。
また、網膜の中心部である黄斑部分まで剥がれた場合には、急激に視力が低下し、失明に至る恐れもあります。

網膜剥離の治療法

網膜剥離の前段階ともいえる、網膜に孔があいている「網膜裂孔」の状態なのか、またはすでに網膜が剥がれてしまっている「網膜剥離」の状態なのかによって治療法が異なります。

◆網膜裂孔の場合
網膜裂孔は、網膜に孔は開いているものの、まだ網膜が剥がれていない状態です。網膜裂孔の場合は、裂孔の周りにレーザー当てる「光凝固」という治療が行われます。レーザーを当てて周りを固め網膜が剥がれないようにするという目的で行われます。

◆網膜剥離の場合
すでに網膜が剥がれて網膜剥離になってしまっている場合は、剥がれた網膜を元の位置に固定する手術を行います。手術方法は「強膜バックリング術」と「硝子体手術」の2つがあります。

-強膜バックリング術
網膜の裂孔部分をレーザーで固まらせ、眼球の外側にシリコンスポンジなどを縫い付け眼球を内側に凹ませることで眼球壁と裂孔をふさぎます。強膜を内側に凹ませることから「強膜内陥術」とも呼ばれています。
-硝子体手術
網膜を引っ張っている硝子体を切除する方法です。強膜に3か所ほど小さな孔を開けて、そこに器具を差し込みます。硝子体を切除しガスを注入することで内側から網膜を元の位置に戻し、さらにレーザーをあてて裂孔も固めます。

早期発見と速やかな治療が大切

網膜剥離が発生から間もない状態で、剥がれている範囲も小さい場合は、手術も比較的簡単で見え方ももとどおりに回復する可能性が高くなります。飛蚊症や光視症のような症状を自覚した場合には、すぐに眼科で検査を受けましょう。

関連項目
眼科

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