全身性エリテマトーデス - 病院・医院・薬局情報

全身性エリテマトーデスとは、発熱、全身倦怠感などの症状と、関節、皮膚、内臓などのさまざまな病気の症状が一度に、あるいは次々に起こる病気です。

平均すると男女比は1:9ほどで、圧倒的に女性に多い病気です。なかでも生理が始まってから終わるまでの期間に多いのが特徴です。

《原因》

残念ながら今のところはその原因はわかっていません。ただ、自分自身の体を、自分自身の免疫力が攻撃してしまう病気です。本来なら、免疫とは、自分の身を細菌やウイルスなどから守ってくれる大切な役割をしているのですが、この病気にかかると、この免疫力が自分の体を攻撃するようになり、全身にさまざまな炎症を引き起こします。

■誘因
何かのきっかけによって、病気が起こったり、あるいは病状が悪化したりすることがあります。そのきっかけになるもの(誘因)として、紫外線、風邪などのウイルス感染、怪我、外科手術、妊娠・出産、薬剤などが知られていま す。

《症状》

一般的に、全身症状、皮膚関節症状がほとんどの患者さんに見られます。これに、さまざまな内臓、血管の病気が加わります。内臓の症状がない軽症のタイプもあります。

○全身症状
発熱、全身倦怠感など

○関節症状
手や指が腫れて、痛む関節炎を起こします。肘、膝などの大きな関節に、日によって場所が変わる移動性の関節炎が見られることもあります。

○皮膚症状
もっとも有名なのは、頬に出来る赤い発疹で、蝶が羽を広げている形をしているので、蝶型紅斑と呼ばれています。 皮膚をさわると、一つ一つが丸い発疹が、重なりあい、少し盛り上がっているのが特徴です。

○日光感敏症
強い紫外線を浴びた後に、皮膚に赤い発疹、水膨れ、あるいは熱が出る人がいます。このような症状は、この病気でよく見られます。この症状が、病気の始まりであることも少なくありません。

○口内炎
多くは、口の奥、頬にあたる部位や上顎側に出来る粘膜面がへこんだもので、痛みが無いため自分では気付かないことがほとんどです。

○脱毛
朝起きたときに、枕にこれまでなかったほどたくさん髪の毛がつくようになります。また、円形脱毛のように、部分的に髪の毛が抜けたり、全体の髪の量が減ったりすることもあります。また、髪が痛みやすく、髪の毛が途中から折れてしまう人もいます。

○臓器障害
様々な障害があらわれることが知られています。すべての症状が起こるわけではなく、人によって症状、障害のおきる臓器の数が違います。また臓器障害がおきない軽症の人もいます。

《治療法》

全身性エリテマトーデスの治療法では、まず免疫の働きを抑えること、炎症を止めることが重要です。

○副腎皮質ステロイド剤
自分自身に対する免疫を抑えるため、免疫抑制効果のあるくすりを使います。なかでも、副腎皮質ステロイド剤は、特効薬として知られています。病気の重症度によって、その薬の量が違います。

○免疫抑制剤
副腎皮質ステロイド剤が、効果が不十分であったり副作用が強い場合に、免疫抑制剤を使うことがあります。アザチオプリン(イムランな ど)、サイクロプォスプァミド(エンドキサンなど)、タクロリムス(プログラフ)、ミゾリビン(ブレジニン)、サイクロスポリンA (サンヂュミン)など です。

○ステロイドパルス療法
副腎皮質ステロイドを、点滴で大量に使用する方法です。口から飲むより、より早く、かつ効果も高いとされており、重症度のかなり高い人に使われます。

○体外循環療法
血液中の病気を引き起こしている免疫複合体やリンパ球を、体の外に取り出してこれをフィルターを使って取り除く治療法です。ステロイドや免疫抑制剤がどうしても使用できない、あるいは効果が不十分な場合に使われます。

○抗凝固療法
血栓を作りやすい抗リン脂質抗体症候群を合併している人には、小児用バッファリン、ワーファリンなどによって、血栓の予防が行われます。

○対症療法
腎不全のときの透析療法など、その病状に合わせて治療が行われます。また、血行障害が強い場合には血管拡張剤などが使われます。

全身性エリテマトーデスの病院・医院・薬局情報

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