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麻しんとは、「麻しんウイルス」の感染によって発症する病気です。一般的には「はしか」と呼ばれています。春から夏が流行の時期ですが、一年中感染の可能性があります。
主に乳幼児に多くみられますが、最近では成人麻疹の増加が問題となっており、10~20代での発症が多く報告されています。

麻しんウイルスは非常に感染力が強く、接触感染や、咳やくしゃみによる飛沫感染だけでなく、空気中に漂うウイルスを吸っただけで感染(空気感染)します。また感染すると、ほぼ100%発症して、脳炎や肺炎などの命にかかわる合併症を起こすこともあります。

麻しんの症状

感染してから10~12日間の潜伏期間を経て、発熱や咳・鼻水・目やになどの風邪に似た症状が現れます。そして、発熱3~4日目から体に赤い発しんが出て、口の中に「コプリック斑」と呼ばれる麻しん特有の白いブツブツがみられます。

30%が合併症を発症

麻しんにかかると、全身の免疫力が低下するため、ほかの菌などにも感染しやすくなります。そのため、中耳炎・肺炎・脳炎などの合併症を起こすことがあります。合併症の発症率は全体の30%ともいわれています。

脳炎の合併症は、麻しん感染者の1000~2000人に1人の割合で発症しています。脳炎を発症すると、知能や運動機能に重い後遺症が残ることもあり、最悪の場合は死につながることもあります。

また、学童期に発症することの多い中枢神経疾患として、亜急性硬化性全脳炎(あきゅうせいこうかせいぜんのうえん)(SSPE)があります。知能障害、運動障害、ミオクローヌスなどの症状を示し、予後が悪く、かかってしまった場合には死にいたることもある難病です。発症頻度は麻疹にかかった10万人に1人程度といわれています。

麻しんの予防法

●麻しんワクチン
麻しんの予防には、ワクチン接種での予防が最も効果的です。麻しんワクチンを接種すると、約95%という高い確率で免疫がつきます。日本では2006年6月から、1歳児と小学校入学前1年間の幼児を対象とした2回接種制度が始まっています。これらの時期に受けるワクチンは、定期接種として無料で接種が受けられます。
また、大人でも子どものときに麻しんに感染したことが無い人は免疫を持っていません。大人が感染源になると大流行を招く恐れがあることから、麻しんワクチンの接種は非常に大切です。対象外の年齢の人は、自分で申し込めば有料で受けられます。

麻しんの治療法

発症してしまった場合はウイルスに特異的な治療方法はなく、症状に応じて治療をする対症療法しかありません。肺炎、中耳炎を合併することも多く、入院率は約40%といわれています。
高熱が出て食事が取れないときには脱水症状が出るため、輸液を行います。肺炎の症状が見られた場合には、抗菌剤や酸素の投与がなされます。呼吸状態が悪くなったり、意識状態が低下したときには、人工呼吸器を使うこともあります。

麻しんは、年齢にかかわらず脳炎や肺炎などの命にかかわる合併症を起こす可能性のある感染症です。特に妊娠中にかかると胎児に影響があることが知られています。
初期症状が風邪に似ているため、麻しんに感染したことに気がつかず、初期段階で人にうつしてしまうこともあります。そのため、ワクチンで予防することがとても重要です。

関連項目
小児科
内科

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