小児がん - 病院・医院・薬局情報

小児がんとは、一般的に15歳以下の子供に発症するがんのことをいいます。成人のがんとは違い、がんができる場所や性質が異なります。

成人のがんに多い、胃がん、肺がん、大腸がん、子宮がんなどのがんは、小児がんには少なく、肉腫(骨、脂肪、筋肉、血管等に発生するがん)が多いことが特徴としてあげられます。また、がん細胞の増殖力が強く、がんの進行が早いといわれています。
小児がんの半数は5歳までに発症して、成長するにつれて減少します。

小児がんの種類と症状

小児がんの中で一番多いのは、白血病です。次いで脳腫瘍、リンパ腫、神経芽細胞腫、ウイルムス腫瘍、骨肉腫、網膜芽細胞腫などがあげられます。

・白血病
白血病とは、「白血球のがん」、もしくは「血液のがん」といわれていて、血液中の白血球が、異常に増殖し血液内で増加する病気です。白血球の数が増えるだけでなく、増加した白血球は通常とは形態が異なったもの(腫瘍化)となります。
白血病の症状として、息切れ、動悸、倦怠感、食欲不振、貧血、発熱、手足の痛み、眼の周囲や手足に出血斑やあざができたりします。
・脳腫瘍
脳腫瘍は、頭蓋内組織に発生する腫瘍で、良性と悪性の2種類あります。一般に、脳組織内に発生する腫瘍は悪性のことが多いのに対し、脳組織の外側に発生する腫瘍は良性の場合がほとんどです。
症状は、脳圧が上昇することによって生じる頭痛、嘔吐、意識障害などや、視力の低下や歩き方がおかしくなるなどの運動麻痺などが見られます。
・悪性リンパ腫
悪性リンパ腫は、人間の免疫システムを構成するリンパ節やリンパ組織に発生する腫瘍です。悪性リンパ腫は、血液やリンパ液にのって簡単に全身に進行し、特にリンパ節を中心に浸潤、リンパ節を増大させます。
症状は、首のあたりのリンパ節やお腹に腫れやしこりができ、これまでになかったグリグリができます。また、進行すると高熱や体重減少といった症状が現われます。
・神経芽細胞腫
神経芽細胞腫は、子供の悪性固形腫瘍のなかでは最も多く、主に腎臓の上にある副腎という臓器、又は交感神経細胞から発生します。交感神経は背骨の両側に沿って走っているため、首、胸、お腹、骨盤のどこからも発生します。 初期の段階では、元気がない、食欲が落ちた、時々腹痛を訴える程度の軽い症状が現れます。進行すると、発熱や貧血、おなかのしこり、頻尿、足の麻痺、呼吸困難などが起こります。
・ウイルムス腫瘍
ウイルムス腫瘍とは、腎臓から発生する小児がんです。よくウイルムス腫瘍は、肺転移を起こしますが、肺転移を起こしていても完治が期待できるものが多い悪性腫瘍です。
腎臓にできるため、進行すると側腹部にしこりができます。また、尿に血が混じることがあります。
・骨肉腫
骨肉腫は骨のがんで、腫瘍細胞が骨組織を作るのが特徴です。主に手足の骨の関節に近いところから発症します。症状は、手足の骨の強い痛みが特徴で、腫れたり、熱をもったりします。また、骨がもろくなるために骨折をすることも多くあります。

小児がんの治療

近年、小児がんの治療は進歩していて、早期に発見できれば、化学療法・薬物療法(抗がん剤治療)が効果的であり、外科的手術療法、放射線療法を組み合わせて、多くのがんを治すことができるようになってきています。

・手術(外科療法)
がんを手術で除去する療法です。原発巣だけでなく、他の部位に転移したがんも取り除きます。がんの治療法として最も基本的な治療法です。
・抗がん剤(化学療法)
化学物質(抗がん剤)を利用してがん細胞の増殖を抑え、がん細胞を破壊する治療法です。全身のがん細胞を攻撃・破壊し、体のどこにがん細胞があっても攻撃することができる全身療法です。
・免疫細胞療法
身体の免疫を担う自分の細胞を体外で大量に数を増やして、機能を増強した上で体内に戻す治療法です。近年注目されてきている、副作用がほとんどないとされる先進的ながん治療法で、目に見えないがんや転移防止に有効な全身療法です。
・放射線療法
腫瘍の成長を遅らせるたり、縮小させたりするために放射線を使用する治療法です。放射線が持つ電離作用で悪性腫瘍を制御します。一般的には、腫瘍のある部分のみをねらって行う局所療法です。
・陽子線治療
通常の放射線治療ではがん局部の周囲の正常な細胞も傷つけてしまいますが、陽子線治療はがん局部だけを照射して周囲の正常な 細胞が傷つくことをより抑えることができます。
・重粒子線治療
陽子線治療と比べて、さらにがん局部を集中的に治療することができます。がん細胞の殺傷効果は陽子線治療の2~3倍大きくなります。

小児がん早期発見するために・・・

一般的に子供の場合は、がんにかかっていても症状が分かりにくく、子供の訴えがあいまいなため、がんを早期に発見することが難しく手遅れになることがあります。また、がんの進行が早く、全身に転移してしまうことが多くあります。

小児がんを早期発見するために大切なことは、子供の様子を注意深く観察して、子供に元気がない、食欲がない、貧血があるなど異常な症状を早く発見することです。少しでも気になる症状があった場合には、小児科や総合病院を受診しましょう。

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