C型肝炎の薬物治療が可能な病院 - 病院・医院・薬局情報
初期には無症状の「C型肝炎」
薬害肝炎訴訟のニュースなどで、「C型肝炎」という病名を聞いたことがあるかと思います。日常的な生活では感染しませんが、初期には症状がでないため、血液検査以外では発見ができない感染症です。
肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれていて、自覚症状が現れたときには、肝臓の障害はすでに進行していると考えられます。肝臓の異常を早期に発見するためには、定期的に検査を受ける必要があります。
C型肝炎とは?
C型肝炎は、C型肝炎ウイルス(HCV)を含んだ血液が、体内に入ることによって感染して起こる肝臓病です。血液を介して感染します。
C型肝炎の大きな問題は、放置しておくと「肝硬変」や「肝臓がん」に進行しやすいことが知られています。肝臓がんで死亡した人の8割がC型肝炎から進行した人となっています(国立がんセンター がん対策情報センターによる「最新がん統計(2010年更新版)」より)。初期には症状がない分、恐い病気です。
しかし、C型肝炎ウイルスに感染してから、肝硬変や肝臓がんになるまでには約20~30年かかると言われています。早くから治療を行えば、肝硬変や肝臓がんを抑えることも可能なのです。
※長期間の炎症で肝臓の細胞が壊れ、それを埋める形で線維成分が増加し、肝臓が硬くなってしまう状態
日本では100人に1~2人が、C型肝炎ウイルスの感染者
現在の日本では、C型慢性肝炎の患者さん、あるいは本人も気づいていないC型肝炎ウイルスの持続感染者(キャリア)が約150万~200万人いると推測されています。
過去の輸血、血液製剤、予防注射などが主な感染源
C型肝炎ウイルスは血液を介して感染します。感染している人の血液が他の人の血液の中に入ることで感染しますが、空気感染や経口感染はありません。
過去の輸血歴と関係することがわかっていて、C型肝炎ウイルスが発見される1990年以前に輸血を受けた事がある人は、C型肝炎の感染率が高くなっています。また輸血とは異なりますが、血液製剤の投与と関係することもわかっています。他には、注射器、注射針を使い回した頃の予防注射との関連も指摘されています。過去の「刺青(入れ墨)」が原因の方もおられます。なお性交渉による感染や母から子への感染(母子感染)はごくまれとされています。
C型肝炎ウイルス感染は、輸血、血液製剤、予防注射などの医療行為が原因となって日本中にひろまったともいわれています。
しかし、現在では輸血によるC型肝炎の感染は、ほとんどありません。また、血液製剤は加熱してあるため、感染の原因とはなりませんし、予防注射では使い捨ての器具を使用しているので、感染の危険はまったくありません。
C型肝炎が健診でわからないのはなぜ?
肝炎というと健康診断の血液検査で判断できるのでは?と思う人も多いと思います。
通常、健康診断での肝炎検査の指標としている検査項目(AST、ALT)は、肝細胞が壊れて血中に漏れた物質を指標としています。ところがC型肝炎では、これらの数値が基準値内のことも多く、そのために従来の検査では見落とされてしまいます。
では、何の検査をすればいいのでしょうか?
C型肝炎は一度感染すると、ウイルスに対する抗体が血液中に持続することがわかっています。まずは血液検査でC型肝炎に対する抗体の検査を受けましょう。
検査はどこで受けられるの?
行政(自治体)による検査では、
- 市町村における住民基本健診
(40歳以上、医療機関で実施する個別健診や集団検診) - 都道府県等の保健所における検査
があります。
検査日時や受診方法等の詳細は下記よりお調べいただくか、お住まいの自治体の健診担当等にお問い合わせください。
https://kan-navi.ncgm.go.jp/index-b.html
(肝炎医療ナビゲーションシステム)
また、ほとんどの病院や診療所でも検査を受けることができます。
もし、抗体検査陽性だったら?
C型肝炎の抗体陽性の意味は、以前にC型肝炎に感染したことがある証拠です。ただし、抗体が陽性でも必ずしも現在、ウイルスが肝臓で増殖して肝炎を起こしている訳ではありません。C型肝炎の抗体が陽性の場合は、血液中のウイルスを直接調べる検査を受けましょう。この検査で血液中にウイルスを検出しない場合は、現在は治っている既感染者である可能性が高いことになります。
一方、ウイルスが血液中から検出された場合はウイルスの持続感染を考えます。持続感染の場合は何をすべきでしょうか?
C型肝炎ウイルスに感染しているキャリア(持続感染者)でも、肝機能が正常で、肝臓の線維化も進んでいない状態ならば、とりあえずは2~4ヵ月に1回程度、専門医のもとで診察と検査を受けていれば大丈夫です。
肝臓の機能を示すALT(GPT)の数値が30を超えて上がってきた場合は、肝臓の専門医とよく相談して治療を検討することが重要です。
C型肝炎の治療法
C型肝炎の治療には大きく分けて2種類あります。
原因療法(抗ウイルス療法):C型肝炎ウイルス(HCV)を体内から排除し、完全治癒を目指す治療法
対症療法(肝庇護療法):肝炎の進行を防いで肝機能を改善する治療法
■原因療法(抗ウィルス療法)
- インターフェロン療法
- 抗ウイルス療法として有名なのがインターフェロン療法です。この治療は1992年から開始されています。画期的な治療法として期待されたのですが日本人に多い「1型高ウイルス」の患者さんでは10%程度しか効果がなく、その後次第に治療方法が改善され、リバビリンや最近ではプロテアーゼ阻害剤といった薬を同時に内服することにより、現在では治療を受けた方の90%近くに効果がみられるようになっています。ただしインターフェロンやリバビリンを使用する治療には多くの副作用が見られます。発熱、倦怠感、頭痛、食欲不振、脱毛、白血球減少、血小板減少、貧血、皮膚のかゆみなどの副作用が有名です。抑うつ、甲状腺機能障害といった副作用もみられ、薬剤を減量したり、途中で中止しなければならなかった方も多く見られました。女性や高齢者では副作用の心配からそもそもこの治療の適応とならない患者さんも多くみられました。
- インターフェロンフリー療法
- 2014年9月から始まった治療法です。インターフェロンを使用せず、内服薬だけでC型肝炎ウイルスを体内から排除してしまうことができます。2種類の内服薬を24週間内服することにより90%近くの患者さんでウイルス排除することができ、この一年間に全国で4.5万人から5万人の方がこの治療を受けられました。インターフェロンで見られた発熱、倦怠感、脱毛などの副作用もほとんど見られていません。高齢者にも使いやすい薬です。2015年9月からはさらに効果がよく12週間内服すればよい薬も使用できるようになっています。今までインターフェロン療法をあきらめていた方もあらためて肝臓の専門医とよく相談してみてください。
■対症療法(肝庇護療法)
- 抗ウイルス療法の効果がみられなかった場合、抗ウイルス療法を希望しない場合などには肝臓の炎症を抑える対症療法が行われます。C型肝炎の沈静化や肝硬変・肝ガンへの進行を防ぐことが目的です。
- グリチルリチン配合剤(注射)
- 週に2~3回注射します。肝臓の細胞膜を強化し、肝細胞の破壊を防ぎ、炎症を改善させる作用があります。肝機能を正常に近い状態で保つことにより肝がんの発生を減少させる可能性が報告されています。
- ウルソデオキシコール酸(内服)
- 1回2錠を1日3回服用します。肝細胞の保護作用、抗酸化ストレス作用、免疫調節作用などにより肝機能を改善します。重大な副作用はほとんどみられません。
- 瀉血(しゃけつ)
- C型肝炎の場合、鉄が過剰に存在すると肝細胞が障害され病状が悪化していく原因になります。肝臓に過剰にたまった鉄を減少させるために、定期的に血液を抜く治療法です。
抗ウイルス治療には医療費助成制度が利用できます
C型慢性肝炎・C型代償性肝硬変に対する抗ウイルス治療を受ける方に対して、医療費の公的な助成制度があります。肝がんの合併のないC型慢性肝炎、C型代償性肝硬変に対する抗ウイルス治療(医療保険の適応となる治療)を受ける方が対象となります。詳しくは下記の表を参照してください。抗ウイルス治療にかかる薬剤費、診察費、入院費などの自己負担の上限を、月額1万円(または2万円)とし、残りの費用を国と自治体(都道府県)が負担します。自治体によって助成期間は異なります。また、治療法によっても助成期間は異なります。医療費助成制度の詳しいことは、主治医・肝臓の専門医、病院のソーシャルワーカー、都道府県の窓口、最寄りの保健所などにお問い合わせください。
C型肝炎の治療は、ここ数年で飛躍的に進歩し高い確率でウイルスを排除できるようになってきています。C型肝炎は今後確実に治る病気となっていくでしょう。
肝臓の異常を発見して、早期に治療を始めるためにも、C型肝炎ウイルスの抗体検査を受けましょう!!
※当コラムは東京内科医会のご協力によって作成されています。
東京内科医会は、常に最新の医学知識を学び、最良の医療を実践する魅力を持った何かを主体に、診療を行っている医師の集まりです。
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