逆流性食道炎 - 病院・医院・薬局情報

逆流性食道炎とは、強い酸性の胃液や胃で消化される途中の食物が、食道に逆流してとどまることで、食道が炎症を起こし、胸やけや胸の痛みなどさまざまな症状がでる病気です。
もともと日本人には少ない病気でしたが、食生活の欧米化に伴い、日本でも患者さんが増加しています。

逆流性食道炎の原因は?

逆流性食道炎は胃液や胃の内容物が逆流して、食道にとどまることによって起こります。

通常は、食道と胃のつなぎ目にある「下部食道括約筋」という筋肉が、胃液などを逆流させない働きをしています。
しかし、ストレス・肥満・加齢・姿勢・食事の内容などによって、下部食道括約筋が正常に働かなくなったり、胃酸が増えすぎたりするために、逆流が起こってしますのです。

また食道自体にも、逆流してきた胃液や胃の内容物を胃へ押し戻そうとする「蠕動運動(ぜんどううんどう)」という働きがありますが、ストレス・加齢・生活習慣などによって蠕動運動の働きが低下することも、原因の一つになっています。

下部食道括約筋や蠕動運動の働きが低下する原因は?

下部食道括約筋や蠕動運動の働きが低下する要因として、食生活の欧米化、加齢、姿勢、肥満などがあげられます。

◆食生活の欧米化
脂肪分のとりすぎや食べ過ぎによって、何も食べていない時に下部食道括約筋がゆるんでしまうことがわかっています。また、脂肪の多い食事は、胃酸を増やすため胃液の逆流を起こしやすくします。

◆加齢
加齢により、そもそも下部食道括約筋や食道のぜん動運動の働きが悪くなります。また、唾液の量なども少なくなるため、逆流した胃液を胃に戻すことができなくなります。

◆姿勢
背中が曲がった姿勢は、おなかが圧迫され、胃の中の圧力が高くなるため、胃液の逆流が起こりやすくなります。

◆肥満
おなかが圧迫され腹圧が上がることで、逆流しやすくなるといわれています。

逆流性食道炎の症状

逆流性食道炎の症状は人によって様々です。全く無症状が出ない場合もありますが、代表的なものは以下の症状があります。

主な症状

  • 胸やけ
    胃液などが食道に逆流して、みぞおちや上胸部が焼けるように痛みます。
  • 呑酸(どんさん)
    酸っぱい液体が口まで上がってきてゲップがでます。
  • のどの痛みや違和感
    逆流した胃液で、のどに炎症が起こり、ひどくなると食べ物が飲み込みづらくなったり、声がかれたりします。
  • 咳・喘息
    逆流した胃液がのどや気管支を刺激して、咳や喘息が起こる場合があると考えられています。

逆流性食道炎の治療

逆流性食道炎の治療には、生活習慣の改善、薬物療法、外科的治療があります。

◆生活習慣の改善

  • 胃酸胃の内容物などが逆流しにくいように、食後すぐ横にならないこと
  • 腹圧の上がるような前かがみの姿勢を避けること
  • 胃酸を増やす脂肪分や糖分の多いものを摂りすぎないこと
  • 胃酸の分泌を増やす、コーヒーや緑茶などカフェインの入った飲料水はできるだけ避ける
  • 胃酸の逆流を防ぐために、就寝時は枕などで上半身を少し高くして寝る
  • アルコールはできるだけ摂取しない
  • 禁煙

など

◆薬物療法
現在、逆流性食道炎に効果的な薬があり、ほとんどの人は薬で不快な症状を抑えることができます。
ただし、薬では胃から食道への逆流を根本から治すことはできません。そのため、症状がなくなったからと自分の判断で治療をやめてしまうと、再発を繰り返すことが少なくありません。
再発しないようにするために、生活習慣を改善しながら、医師の指示を守って治療していきましょう。

◆外科的治療
生活習慣の改善や薬物療法で効果がなかった場合や、食道炎が重症化して、食道が狭くなったり、出血を繰り返したりするような場合には、手術により逆流を防止する治療が検討されることがあります。
最近は、内視鏡の一種である腹腔鏡を使った手術が増えてきています。

関連項目
消化器内科
内科

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