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子宮筋腫 - 病院・医院・薬局情報

子宮筋腫とは、平滑筋(子宮を形成する筋肉)の細胞が異常に増殖してできる良性の腫瘍で、40歳の女性の4人に1人は子宮筋腫をもつといわれています。形成される場所によって粘膜下筋腫、筋層内筋腫、漿膜下筋腫の3つに分類されます。

子宮筋腫の原因

子宮の壁は、平滑筋という筋肉でできています。子宮筋腫は、この筋肉層にできた良性の腫瘍で、平滑筋の細胞が異常に増殖したものです。
なぜ、細胞が異常な増殖を始めるのか、詳しい発生原因はまだ解明されていませんが、初潮前の女児には発症しないことから、エストロゲンという女性ホルモンが原因に関わっているのではと考えられています。

子宮筋腫の症状

子宮筋腫は、筋腫がどの方向に育っていくかで3種類に分けられます。その種類によって、症状の現れ方にも違いがあります。
一番多いのが、子宮の筋肉の中で筋腫が大きくなっていく「筋層内筋腫」、次が子宮の外側に向かって成長する「しょう膜下筋腫」、数は少ないのですが症状が強く現れやすいのが子宮の内側に向かって発育していく「粘膜下筋腫」です。

●筋層内筋腫(きんそうないきんしゅ)

子宮の壁にある筋肉の中で大きくなる筋腫です。小さいときはほとんど無症状ですが、筋腫が大きくなるにつれて子宮を変形させて、月経期間が長くなる過多月経、頻尿、便秘、下腹部痛や腰痛を引き起こします、また、できた場所や大きさによっては不妊や流産の原因にもなります。子宮筋腫のうち約70%と最も多い筋腫です。

●しょう膜下筋腫(しょうまくかきんしゅ)

子宮の外側を覆うしょう膜にできる筋腫で、子宮の外側に向かって大きくなります。無症状の場合がほとんどなので気づきにくく、症状が表れたとしても下腹部のしこりや、下腹部痛、腰痛、頻尿といった軽いものが多いです。ただし、筋腫がねじれると急激な腹痛が起こります。

●粘膜下筋腫(ねんまくかきんしゅ)

子宮の内側を覆う子宮内膜に形成される筋腫で、子宮の内側に向かって大きくなります。子宮筋腫のうち約10%と発症する確率は低く筋腫も小さいのですが、症状は重く、不正出血、月経時の出血量の増加、月経期間が10日以上続く「過多月経」、重い月経痛、貧血、動悸や息切れなどを引き起こします。また、不妊や早産の原因となりやすく、手術が必要になるケースも多くあります。

子宮筋腫の治療方法

症状がない場合は、筋腫の成長度合いや症状を経過観察して様子を見ます。子宮筋腫が大きく、症状がひどい場合は薬物療法によって症状を軽減したり、筋腫の成長を抑えたりします。薬物療法によって症状が抑えきれない場合や、妊娠を希望する場合には、子宮筋腫を摘出する手術が行われることもあります。

●薬物療法

ホルモン療法によって、女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌を一時的に停止させる方法です。しかし、この方法は人工的に閉経したのと同じような状態をつくるため、更年期障害が現れ、骨粗しょう症のリスクも高めることになります。そのため、ホルモン療法は半年が限度とされています。
最近では、手術の前に月経を止めて貧血を治したり、筋腫を小さくさせたりするなど、補助的な意味合いで使われることが多いようです。

●手術

手術は現在、開腹手術で傷をつけない、からだにやさしい治療が中心になっています。それが、「内視鏡手術」「子宮動脈塞栓療法(UAE)」「MRガイド下収束超音波治療(FUS)」です。

内視鏡手術

内視鏡手術は、患部を映し出す内視鏡を使い、モニターで患部を見ながら治療を行う方法で、「腹腔鏡手術」と「子宮鏡手術」とがあります。腹腔鏡手術は、子宮の外側に向かってできた子宮筋腫と子宮壁の筋層内にできた子宮筋腫が対象です。一方、子宮鏡手術は子宮の内側にできている子宮筋腫が対象となります。傷跡が小さいかほとんどなく、回復が早いのが長所です。ただし、筋腫の大きさが直径10センチ以下でないと手術ができないなどの条件があります。

子宮動脈塞栓療法(UAE)

UAEは、動脈をふさぎ子宮筋腫を縮小させる方法です。まず、X線画像を見ながら、太ももの付け根を走る動脈から細い管(カテーテル)を子宮動脈まで挿入します。ゼラチンでできた詰めものを注入して子宮筋腫に栄養を届ける動脈をふさぐと、血流を失った筋腫は10分の1程度に縮小します。傷の残らない治療ではあるものの、不妊症のリスクがあるため、妊娠を希望する人は選択すべきでないといわれています。また、健康保険の適用はありません。

MRガイド下集束超音波療法(FUS)

FUSは、超音波を体外から照射し、子宮筋腫を焼いて治療する方法です。MRIで子宮筋腫を映し出しながら、超音波を子宮筋腫に集中させて照射します。傷跡がなく、回復も早いのがメリットです。
ただし、直径10センチ以上の筋腫や3個以上の筋腫は治療の対象ではないなど、いくつかの条件があります。また、健康保険の適用もありません。

子宮筋腫は良性腫瘍なので、見つかったからといって過剰に心配する必要はありません。ただし妊娠への影響や月経、貧血といった日常生活への影響があることもあるため、お医者さんと相談しながら、自分にベストな治療を選択するとよいでしょう。

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