前立腺肥大症 - 病院・医院・薬局情報

前立腺肥大症とは

前立腺は男性にしかない生殖器の一つで、前立腺液といわれる精液の一部を作り、精子に栄養を与えたり、精子を保護したりする役割を持っています。
前立腺肥大症とは、前立腺が肥大する病気です。前立腺は直腸と恥骨の間にあり、膀胱の出口で尿道を取り囲んでいます。このため、前立腺が肥大すると尿道が圧迫されて、排尿に関わるいろいろな症状があらわれます。

前立腺肥大症の原因

前立腺が肥大する原因は、はっきりと解明されていませんが、男性ホルモンなどの性ホルモン環境の変化が関係しているといわれています。
前立腺肥大症を発症する明らかなリスク要因は加齢ですが、その他に遺伝的要因、食生活、肥満、高血圧、高血糖、脂質異常などがあげられます。

前立腺肥大症の症状

前立腺肥大症には、第1期から第3期までの症状があります。

●第1病期(膀胱刺激期)
夜間にトイレに行く回数が多くなる、尿の勢いがない、尿がすぐ出ない、少ししか出ない、時間がかかるなどの症状があらわれます。
●第2病期(残尿発生期)
排尿後に「どうもすっきりしない」、「尿が残っているような感じがする」といった症状が出てきます。また、尿が終わったと思って、下着をつけると尿がたらたらっともれて下着が汚れることがありますが、これを「排尿後尿滴下」と言います。
●第3病期(慢性尿閉期)
昼夜を問わずトイレに行く回数が増えて、排尿にかかる時間が長くなり、一回の排尿に数分かかるようになります。時には尿が全く出なくなってしまうこともあります。

前立腺肥大症の治療法

前立腺肥大症の治療は、症状が軽い場合には、基本的に薬物療法を行います。薬の効果は症状が軽いうちほど高いのですが、放置したまま悪化してしまうと外科的手術が必要になる場合も少なくありません。

●保存療法
症状や合併症のない前立腺肥大症は治療の必要はなく、定期的な経過観察を行います。
保存治療には、生活指導、経過観察、健康食品などがあります。水分を摂りすぎない、アルコールを飲みすぎない、刺激性食物の制限、適度な運動、長時間の座位や下半身の冷えを避けるなどの生活上の注意は、前立腺肥大症の症状緩和に役立ちます。
●薬物療法
症状が軽い場合には、薬物療法を行います。
  • α1受容体遮断薬
    α1受容体は前立腺や尿道の筋肉にある、蓄尿をコントロールする器官です。
    自律神経の命令により緊張している前立腺や尿道の筋肉をリラックスさせる働きがあるため、排尿障害のさまざまな症状が改善されます。前立腺が小さくなるわけではありませんが、軽い症状なら早期改善が望めます。
  • 抗男性ホルモン薬
    前立腺肥大を起こす男性ホルモン(テストステロン)の作用を抑えることにより、前立腺細胞の増殖を抑制し、肥大を起こさないようにする薬です。使用開始後、効果が現れるまでに数か月かかります。また、服用を中止すると再び肥大してしまいます。
  • 漢方薬
    漢方薬には、排尿障害に効果のあるものが数種類あります。
●手術療法
症状が重く、薬物療法では十分な改善がみられなかった場合には、手術が必要となります。
  • 内視鏡手術
    内視鏡を挿入し、肥大した前立腺の組織を電気メスやレーザーで切除します。
  • 開腹手術
    前立腺がかなり大きくなっている場合、前立腺をすべて摘出するために、開腹手術が行われることもあります。
  • レーザー治療
    尿道から挿入した内視鏡の先端からレーザー光線を照射して、前立腺の肥大した組織を凝固・壊死させる方法です。1週間以内の入院で、身体への負担が少なくてすみます。
関連項目
泌尿器科

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