くも膜下出血 - 病院・医院・薬局情報

くも膜下出血とは、脳の表面をおおう膜のひとつである「くも膜」の下が出血した病態の総称をさします。

くも膜下出血の原因

・脳動脈瘤の破裂
脳動脈瘤とは脳の血管の一部が膨らみこぶができる状態のことです。血管異常や、高血圧が影響となってできるといわれていて、40~50代に多いとされています。膨らんでしまった部分の血管は引き伸ばされるので、血管が薄く・弱くなり、結果的に破裂しやすい状態となります。
・脳動静脈奇形からの出血
脳の血管の異常によって、正常ではない血管の形をとっているのが脳動静脈奇形です。脳動静脈奇形は正常な血管を持つ人に比べて破裂などで出血しやすい状態にあります。発症する時期としては、30歳代が多いとされています。

クモ膜下出血の症状

・脳動脈瘤の破裂の場合
症状の多くは、「ハンマーで殴られたような強烈な痛み」と表現されるほどの激しい頭痛が起こります。また、吐き気やおう吐、意識を失うなどといった症状を伴うことがあります。

出血や部位によっては軽い症状で済むこともありますが、後遺症が残ったり最悪の場合そのまま死に至るケースもあります。
・脳動静脈奇形からの出血の場合
けいれん発作が最も多く、出血の部位によっては頭痛や吐き気、意識障害などの症状が現れ、その症状は様々です。

クモ膜下出血の治療法

破裂した脳動脈瘤によるくも膜下出血の場合は、再破裂予防のため、可能であれば手術を行います。破裂した脳動脈瘤は、もう一度出血しやすく、特に24時間以内が要注意です。この再破裂を防止するために、脳動脈瘤にいく血流を止める手術を行います。

手術は大きく分けて、頭を開いて動脈瘤の付け根をクリップという金属製の洗濯バサミのようなもので閉じてしまうクリッピング術と、股の付け根の血管から動脈瘤までカテーテルを入れて、プラチナ製のコイルを詰め込むコイル塞栓術とがあります。どちらの治療を選択するかは、脳動脈瘤の大きさ、場所、年齢などによって異なります。

クモ膜下出血の予防法

  1. 健康診断・脳ドッグを定期的に受ける
    血管異常や高血圧などによって脳にできたコブは、外から見えません。また、異常があっても発症するまでは無症状であることも多く、発症してから気付くというケースも少なくありません。
    コブや血管異常がないかを早期に発見するためには、定期的な受診は重要な予防法です。
  2. 危険因子を取り除く
    クモ膜下出血の危険因子として、喫煙・高血圧・総コレステロールの上昇などがあげられます。
    • 喫煙
      喫煙による体への悪影響は多く報告されており、中でも脳血管への影響はくも膜下出血を引き起こす大きなリスクとされています。予防のために禁煙を実施することは、とても大切です。
    • 高血圧
      高血圧は、脳の血管に高い圧力がかかる分血管破裂のリスクも高まるとされています。高血圧を改善するには、食生活の改善や運動などが良いとされています。
    • 総コレステロールの上昇
      コレステロール値の上昇は高血圧や動脈硬化の危険因子とされており、結果的にくも膜下出血などの脳卒中を引き起こす原因となり得ます。コレステロール値は、食事や生活習慣、適度な運動で改善することができます。

また、ほかにも大量飲酒・肥満・糖尿病などもリスクとしてあげられ、生活習慣の改善はとても重要な予防法であると言えます。

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