子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)を接種可能な病院 - 病院・医院・薬局情報

子宮頸がん

子宮頸がんは、そのほとんどが、ヒトパピローマウイルス(HPV:Human Papillomavirus)というウイルスの感染が原因であることが科学的に証明されているがんで、子宮頸がんの患者さんの90%以上からHPVが検出されることが知られています。

HPVは、主に性交渉で感染するウイルスです。
HPV感染そのものはまれではなく、ウイルスが感染しても、免疫の働きなどにより約90%の人は一過性の感染で終わり、2年以内にウイルスは自然排除されます。

しかし、免疫低下など何らかの原因でウイルスが排除できずに感染が続いた人の一部は、HPVのDNAが子宮頸部の細胞のDNAに組み込まれた状態となります。さらに他の要因も関与して数ヶ月から数年以上を経て一部は浸潤がんへと進展していきます。

子宮頸がん予防ワクチンの効果

HPVには複数の型があります。
日本では、日本の子宮頸がん患者さん全体の50~70%の原因とされる、16型と18型の2種類のHPVに持続感染予防効果をもつワクチンが使用可能になっています。現在、サーバリックスとガーダシルの2種類のワクチンが販売されていて、これまで、16型と18型の感染やがんになる手前の異常(異形成)を90%以上予防したと報告されています。

ただし、子宮頸がん予防ワクチンの抗体と予防効果がどのくらい持続するかについては、はっきりとわかっていません。

また、子宮頸がん予防ワクチンは接種時に、すでに発がん性HPVに感染している人に対して、ウイルスを排除したり、発症している子宮頸がんや前がん病変(がんになる前の異常な細胞)の進行を遅らせたり、治療することはできません。

子宮頸がん予防ワクチンの副反応

注射部の痛みや腫れ、頭痛、発熱など、比較的軽度の副反応は、一定の頻度で起こっています。

まれに下記のような重い副反応の報告もあります。

  • アナフィラキシー(呼吸困難、じん麻疹などを症状とする重いアレルギー):約96万接種に1回
  • ギラン・バレー症候群(両手・足の力の入りにくさなどを症状とする末梢神経の病気):約430万接種に1回
  • 急性散在性脳脊髄炎(頭痛、嘔吐、意識の低下などを症状とする脳などの神経の病気):約430万接種に1回

また、持続的な痛みを訴える重篤な副反応が報告されていて、ワクチン接種との因果関係やその発生頻度などについて調査中です。

子宮頸がん予防ワクチン接種の「積極的な勧奨の一時差し控え」について

厚生労働省の通知(平成25年6月)により、ワクチン接種後にワクチンとの因果関係を否定できない持続的な痛みが見られたことから、国が副反応について調査して、国民に適切な情報提供ができるまで、ワクチン接種の積極的な接種推奨をしないことになり、平成30年7月時点現在も続いています。

積極的な接種勧奨とは、

  • 市町村が対象者やその保護者に対して、広報紙や、ポスター、インターネットなどを利用して、接種を受けるよう勧める
  • 標準的な接種期間の前に、接種を促すハガキ等を各家庭に送る
  • さまざまな媒体を通じて積極的に接種を呼びかける

などの取り組みをいいます。

あくまで、積極的な接種勧奨を取り止めるだけで、子宮頸がん予防ワクチンが定期接種の対象であることは変わりません。対象年齢で、接種を希望する人は定期接種として接種を受けることが可能です。また、接種後の健康被害についてはこれまでどおり、法に基づく救済の対象となります。

ワクチンを接種する場合には、その有効性と接種による副反応が起こるリスクを十分に理解した上で受けるようにしましょう。
また、ワクチン接種を受けた場合であっても、定期的に子宮頸がん検診を受けることが大切です。

子宮頸がん予防ワクチンの接種方法

接種を開始した同じ種類のワクチンを3回接種します。接種途中から他のワクチンへの変更はできません。

  • 定期接種の対象者-小学6年生~高校1年生に相当する年齢の女性(※)
  • 標準接種年齢-中学1年生
  • 接種方法-接種を開始した同じ種類のワクチンを3回接種。接種途中から他のワクチンへの変更はできません。

(※)高校2年生以上で接種する場合は、全額自己負担となります。

子宮頸がんワクチンの病院・医院・薬局情報

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