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高齢者の1か月以上前からの「背中が痛い」原因は?何科を受診するべき?

公開日: 2026年02月05日
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高齢者の1か月以上前からの「背中が痛い」について寄せられた相談から、原因や何科を受診すべきかなど、医師の回答をご紹介します。

高齢者の1か月以上前からの「背中が痛い」…原因は?

寄せられた質問から多く疑われた原因には、以下のような疾患などがありました。

疑われる疾患など

  • 圧迫骨折
  • うつ病
  • 胸腰椎圧迫骨折
  • うつ状態
  • 悪性黒色腫

など

また、「背中が痛い」に加えて、約1割の方が「慢性的な腰痛」「胸が痛い」「体重が急に減少した」「寝れない・不眠」といった症状を訴えていました

受診は必要?

医師の回答のうち、約9割で「最寄りの医療機関での受診」が推奨されました。

受診を推奨される診療科として多くあがったのは、以下の診療科でした。

推奨される診療科

  • 整形外科
  • 内科
  • 消化器内科
  • 循環器内科
  • ペインクリニック内科

など

以下からは、実際にあった質問と医師からの回答を紹介します。

脇腹から背骨あたりに鈍痛があります

60代・女性60代・女性 のアイコン

1か月以上前から脇腹から背骨あたりに鈍痛を感じています。消化器内科で胃カメラを飲んだら、少し胃が荒れている程度といわれました。その後、エコーを撮り、肝臓に水が溜まっており、肝嚢胞と診断されました。しかし、肝嚢胞が背中の痛みとは関係ないといわれました。

最寄りの病院で消化器内科の受診を推奨します。

内科の回答内科の回答 のアイコン

エコーや胃カメラは終了しているとのことですが、採血結果も重要な判断材料になります。背部に近い痛みの場合、膵臓や腎臓の疾患も考えられ、特に膵臓はCT検査での確認が望まれます。食事が取れず体重減少がある60代女性に対し、消化器内科医が慎重な評価をしていないとは考えにくい面もあります。

エコーで見つかった肝嚢胞は、一般的に治療不要なことが多い所見です。原因不明の痛みや食欲不振が続く場合は、主治医と相談のうえ総合病院でのセカンドオピニオンも検討すると安心です。特に悪性腫瘍の可能性を否定するためにも良く診てもらいましょう。

    最寄りの病院で消化器内科または整形外科の受診を推奨します。

    内科の回答内科の回答 のアイコン

    側腹部から背部にかけての鈍痛が続いているものの、胃カメラや腹部エコーを受けていることから、重い疾患の可能性は低いと考えられます。食欲低下や胃もたれ、つかえ感がある場合は、逆流性食道炎が原因となることもあります。内視鏡で明らかな所見がなくても、逆流が強いと背部痛を伴うこともあります。

    また慢性的な腰痛がある場合は、胸椎や肋軟骨など筋骨格系のトラブルも考えられます。肝嚢胞は通常痛みの原因にはならず、膵臓や腎臓に異常がなければ膵炎や腎結石などは考えにくいです。消化器薬の内服を続け、消化の良い温かい食事を食べると良いと思います。

      最寄りの診療所・クリニックで消化器内科または整形外科の受診を推奨します。

      神経内科の回答神経内科の回答 のアイコン

      肋骨周囲の筋肉の炎症や頚椎症・胸椎症などがあるかもしれません。内科的に問題がなければ、整形外科疾患の可能性が考えられます。痛みが続くようでしたら近くの整形外科を受診しましょう。レントゲンや必要に応じてMRI検査なども検討されます。

      背中の鈍痛を改善したい

      70代・男性70代・男性 のアイコン

      不定期ですが背中が苦しくなり、痛みを感じています。会社の定期検診で腎臓の再検査を要請されましたが、まだ受診できていません。睡眠はよくとっていますが、夜中に2~3回トイレに起きます。背中の鈍痛を改善したいです。

      最寄りの診療所・クリニックで消化器内科の受診を推奨します。

      内科の回答内科の回答 のアイコン

      腎結石のほか、肝胆道系疾患や膵臓疾患の可能性も考えられます。まずは消化器内科で腹部エコー検査を行い、異常の有無を確認することが重要です。その結果、造影CTや造影MRIが必要と判断された場合は、大きな病院へ紹介してもらうと良いでしょう。

      腹部エコーは検査者の経験が重要なため、消化器内科のあるクリニックでの検査をおすすめします。

        最寄りの病院で内科または整形外科の受診を推奨します。

        神経内科の回答神経内科の回答 のアイコン

        背中の鈍痛は、腎結石など腎臓の異常が関係している可能性があります。まずは近くの内科を受診し、血液検査や尿検査、腹部超音波、腹部CTなどの検査をしてもらいましょう。異常が見つかった場合は、内科で継続して治療を受けるとよいでしょう。

        一方、内科的な異常がない場合は、筋骨格系の痛みの可能性も考えられます。その場合は、整形外科の受診を検討し、必要に応じて内科と並行して受診すると安心です。

          最寄りの診療所・クリニックで整形外科または泌尿器科の受診を推奨します。

          脳神経外科の回答脳神経外科の回答 のアイコン

          背中の鈍痛については、原因を整理して検討する必要があります。まず、筋肉や骨など筋骨格系の痛みが考えられるため、整形外科で診察してもらうとよいでしょう。

          また、尿管結石などが疑われる可能性から腎臓の再検査を要請されているのでしょうか?もしそれであれば泌尿器科の受診がおすすめです。

          背中や尾てい骨、足が痛く歩くのが辛い

          80代・女性80代・女性 のアイコン

          3年前に尻もちをついて胸椎11か12の圧迫骨折をし、3か月入院しリハビリして自宅に戻ってきました。戻ってからも背中の痛みや腹の痛みがあり改善しませんでした。

          1か月前からだんだん歩くのが辛くなり、歩くと骨折した部分が痛く、さらに尾てい骨や脚が痛く歩くのが辛く、少ししか歩けません。手足がしびれる感じもあります。原因はなんでしょうか?どのように対処すればよろしいでしょうか?

          最寄りの診療所・クリニックまたは病院で整形外科またはリハビリテーション科の受診を推奨します。

          整形外科の回答整形外科の回答 のアイコン

          現在の主な問題は、痛みが十分にコントロールできず活動量が低下し、それに伴って運動機能が落ちている点です。また、圧迫骨折の再発が疑われ二次的な脊柱管狭窄症の進行が疑われます。まずは整形外科で消炎鎮痛剤などの処方を受け、骨粗鬆症の治療を定期的に実施してもらってください。

          痛みの軽減にはイベニティなどの注射治療が推奨されると思います。痛みが落ち着いてきたら、介護保険を利用した通所リハビリで体力の維持を図ってください。そのサービスでは、歩行補助具のレンタルも可能です。併せて脊椎の手術を専門的に行っている医療機関を紹介してもらい、MRI撮影をして、手術適応の有無を判断してもらうことをおすすめします。

            最寄りの診療所・クリニックで整形外科の受診を推奨します。

            皮膚科の回答皮膚科の回答 のアイコン

            お伝えいただいた症状から考えると、椎間板ヘルニア、坐骨神経痛などが生じているおそれがあります。原因を突き止め適切な処置を受けるために、整形外科で画像検査を受けることをおすすめします。

            左乳房に熱く鋭い痛みと背中に鈍痛があります

            70代・女性70代・女性 のアイコン

            乳房に時々とても熱く「ドーン」とするような痛みを感じます。1回の痛みは長く続かず、1秒ほどでおさまりますが、1日に2~3回起こります。一度だけ乳房の下から脇にかけて鋭く突き刺さるような痛みがありましたが、それ以降は起こっていません。

            背中にも違和感程度の鈍痛があり、内科を受診したところ、肋間神経痛と診断され、ジクロフェナクNa錠を処方されました。背中の痛みは少し改善しましたが、乳房の熱く「ドーン」とする一瞬の痛みは時々起こります。

            内科以外に受診する場合、婦人科なのか乳腺外科なのかあるいは他の診療科がいいのかわかりません。強い痛みではないため、様子をみてよいのか迷っています。

            最寄りの診療所・クリニックまたは病院で乳腺外科または整形外科の受診を推奨します。

            整形外科の回答整形外科の回答 のアイコン

            乳腺に何らかの炎症や腫瘍性病変が存在する可能性があります。そのため、乳腺外科の受診を強くおすすめします。専門的な視点で詳しい検査と診断を受けることで、原因を明らかにできると考えられます。もし異常がなければ、安心して日常生活を送ることができるでしょう。

            なお、肋間神経痛という診断は、検査で明確な原因が見つからない場合に用いられることが多い病名です。整形外科的には、胸椎椎間板ヘルニアが原因となることもあるため、症状が長引く場合は、整形外科でMRI検査を受けることも検討するとよいでしょう。

              最寄りの診療所・クリニックまたは病院で乳腺外科の受診を推奨します。

              内科の回答内科の回答 のアイコン

              説明いただいた症状から考えると、乳腺外科の受診をおすすめします。エコー検査、マンモグラフィ検査で異常がなければ様子をみることができます。痛み止めが効かない場合でも、強い薬なのであまり服用しない方がよいと思います。

              痛み止めが効かず日常生活もままならない

              80代・女性80代・女性 のアイコン

              3週間ほど前に腰の痛みがあったため整形外科受診すると、腰椎圧迫骨折2箇所と診断されました。痛み止めとコルセットを処方されましたが、今は痛み止めが効かなく日常生活もままならない状態です。

              腹部の痛みは消化器内科を受診し、特に問題ないということでした。このまま痛みに耐えて経過を観察するしかないのでしょうか?

              最寄りの診療所・クリニックまたは病院で整形外科の受診を推奨します。

              内科の回答内科の回答 のアイコン

              現在使用されているコルセットが合っていないのかもしれません。私が勤務している病院では、専門の業者が病院に来て、オーダーメイドのコルセットを製作しています。適切なコルセットを使用することで症状の改善が期待できる場合もあります。

                最寄りの病院で整形外科または放射線治療科の受診を推奨します。

                リハビリテーション科の回答リハビリテーション科の回答 のアイコン

                ご相談内容から対処法は大きくふたつ考えられます。ひとつは、このまま経過を観察する。もうひとつは経皮的椎体形成術を行うことです。

                この治療を実施できる医療機関は限られていますが、痛みが強く日常生活に支障がでるようなら検討してもよいと思います。経皮的椎体形成術ができる病院の整形外科もしくは放射線科で相談してみてください。

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                ※本記事は、病院なび医療相談サービス「医療Q&Aなび」に一般の皆様から寄せられた健康・医療に関する相談に、医師が回答した内容を元に構成しています。回答内容は相談者からインターネット経由で寄せられた内容のみに基づき医師が回答した一事例です。通常の診察で行われるような、相談者の感じている症状・状態の詳細の聞き取りや観察などのコミュニケーションに基づく正式な診断ではなく、あくまで「一般的な医学的情報」を提供しています。症状の現れ方・原因・経過には個人差があり、記事内容がすべての方に当てはまるとは限りません。気になる症状がある場合、突然の悪化・呼吸困難・意識の変化など緊急性が高い場合は、自己判断せず早急に医療機関へご相談ください。