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新型コロナウイルスの5類感染症移行から3年、医療現場の負担感・重症度はどう変わった?【医師547名にアンケート】

公開日: 2026年07月28日
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2023年5月に日本で新型コロナウイルス感染症が感染症法上の「5類感染症」へ移行してから、約3年が経ちました。

2類相当のときに求められていた感染者に対する入院勧告・就業制限、濃厚接触者の外出自粛の要請といった厳しい対応が緩和され、コロナ禍以前の生活が戻ってきた一方で、ウイルスそのものがなくなったわけではありません。

厚生労働省の発表によれば、日本国内における新型コロナウイルス感染症の報告数(定点医療機関の患者数)は、2026年6月(6/1~6/28)の1ヶ月間で10,920人。例年、夏と冬に流行する傾向があり、現在も定点当たり報告数は上昇傾向にあります。

かつてほどの脅威・感染拡大こそないものの、依然警戒が必要な感染症であると言えるでしょう。

そこで今回、病院なび MediQAで医療現場における新型コロナウイルスへの意識・対応の変化についてアンケートを実施。5類に移行して3年経ち、コロナ診療への負担感、患者の重症度などにどのような変化があったのか、現役医師547名の回答を集めました。

【調査概要】

調査対象

Doctors Square登録会員医師

調査方法

インターネットアンケート

調査期間

2026年6月16日(火)~ 6月25日(木)

有効回答数

547名

配信対象属性

全国の病院、診療所の勤務医及び開業医

コロナ患者診察数(過去1年間)は「20人未満」が最多、8割以上が「無症状・軽症」

コロナ患者診察数(過去1年間)は「20人未満」が最多、8割以上が「無症状・軽症」

過去1年間にコロナ患者を診察したと回答した医師は336名で、全体の61%。診察した患者数は、「1~4人」と回答した医師が96名(29%)、「5~9人」が77名(23%)、「10~19人」が60名(18%)で、「20人未満」が7割弱を占める結果となりました。

患者の重症度については、全体の8割超が「無症状・軽症がほとんど」と回答。「中等症が多かった」は16%にとどまり、「重症が多かった」の回答は1件のみでした。

コロナ患者診察数(過去1年間)は「20人未満」が最多、8割以上が「無症状・軽症」

また、今回のアンケートでは、回答した医師が所属する施設規模についても聞いており、診察の有無については診療所・小規模病院の65%(n=283)が「診察した」と回答した一方で、中規模以上の病院は58%(n=264)で、7ポイントの差。

また、コロナを診察できる科目、体制であるものの「診察していない」と回答した割合は、診療所・小規模病院が6%に対して、中規模以上の病院が21%で約15ポイントの差となりました。

この結果から、コロナ患者の診察においては、診療所・小規模病院の医師が多くを担う傾向にあるようです。また、患者の重症度についても数字を見る限りでは、緊急事態宣言が発出されていた当時のような切迫した状況にはないようです。

コロナ診療の負担感は7割弱が「軽減」を実感

コロナ診療の負担感は7割弱が「軽減」を実感

コロナ禍でたびたび報じられていた、医療現場の疲弊。病院なびが、2020年1月~2021年9月にかけて全10回行った「新型コロナウイルス感染症に関する調査」でも、多くの医師から「人員不足」や「医療スタッフの疲弊度の高まり」、「収入の低下」といった声が上がっていました。

【参考】第7回新型コロナウイルス感染症に関する調査 ~ スタッフの疲弊は高まり、早期退職を考える医師も 検査可能な医療機関は7割に拡大 ~(2021年1月20日公開)

5類移行後のコロナ診療の負担感について聞いた設問では、全体の4割弱(38%)が「大きく軽減した」、3割(30%)が「やや軽減した」を選択し、「軽減した」と回答した人(「大きく軽減した」と「やや軽減した」の合計)は7割弱を占めました。

また、過去1年間にコロナ患者を診察したグループに絞ると、「大きく軽減した」が4割超に達し軽減計は4分の3に上り、負担感の軽減が顕著に現れています。

一方で、コロナ禍と変わらぬ負担感がある、あるいは増加したと回答した医師もいて、「あまり変わらない」(29%)「やや増加した」(1%)が合計で約3割という結果になりました。

医療現場では今もなお、コロナ禍の影響が完全には消えていないようです。

夏の流行に備えて、引き続き適切な対策を

今回のアンケートでは、5類移行から3年が経ち、患者の重症度は「無症状・軽症」が中心となり、負担感についても約7割が「軽減した」と回答するなど、緊急事態宣言下の切迫した状況からは着実に落ち着いた医療現場の現状が見えてきました。

一方で、診療所・小規模病院に診察が集中する傾向や、負担感が変わらない・増加したとする医師が3割存在する点は見過ごせません。

ここ数年、新型コロナウイルス感染症は夏に流行する傾向があります。引き続き気を緩めず、適切な対策をすることで、医療現場への負担を少しでも軽減する意識を持つことが求められます。

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