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プール熱(咽頭結膜熱)

2011年7月掲載
2013年度版のプール(熱咽頭結膜熱)情報はこちら
2013年8月更新

7~8月が流行のピーク!

これからピークの時期を迎える「プール熱」

プール熱

例年、6月頃から患者が増加し始め、7~8月にピークをみせる「咽頭結膜熱」。夏場のスイミングプールで、水を介しての感染の広がりが多いことから、通称「プール熱」とよばれています。

流行は夏場に集中することが多いものの、一年中感染する可能性はあり、近年では夏以外の時期でも患者が増える傾向にあります。2004年、2006年の大流行は記憶に新しいところですが、今年はすでに6月17日時点で滋賀県が警報を発令しており、流行が危ぶまれます。大人も感染するのですが、患者は10才以下の子どもが9割以上を占めています。

感染力が強く、風邪のような症状をみせる

アデノウイルス

プール熱(咽頭結膜熱)はアデノウイルスによる感染症で、主にアデノウイルス3型においての感染が多く、他には1.2.4.5.6.7.11型などの感染がみられます。7型に感染した場合、呼吸器症状(重症肺炎など)の合併症を併発する場合がありますので、注意が必要です。

アデノウイルスは感染力が強く、咳やくしゃみによる飛沫感染・手や皮膚からの接触感染・手しゃぶりなどによる経口感染で、簡単に感染が広がってしまいます。

感染から5~7日の潜伏期間を経て、突然の高熱・喉の痛み(咽頭痛)・結膜炎(眼球結膜充血)といった主症状が現れます。頭痛・嘔吐・腹痛・下痢・眼球の痛み・目やに(眼脂)・倦怠感・耳部周辺や頸部のリンパ節の腫れといった症状を伴うこともあります。これらの症状が、すべてみられるわけではなく、1つか2つの症状のみが出現することもあります。また、腸間膜リンパ節炎や髄膜炎といった合併症を起こすことがあります。腸間膜リンパ節炎は虫垂炎(盲腸炎)と同じような症状のため間違われることがあり、また髄膜炎は命にかかわる疾病ですので、早めに医療機関を受診しましょう。

症状に応じた対症療法が唯一の治療法

プール熱には特別な治療薬は無く、かかってしまったら、高熱には解熱剤・結膜炎には抗生物質の点眼薬といった、症状に応じた対症療法を行います。高熱は3~5日程度続きますので、保護者の方は不安になるかもしれませんが、ほとんどの場合は1~2週間程度で完治しますので、落ち着いて様子を見ることも大切です。水分を充分に、そして軟らかく喉越しのよい食べ物をとらせ、安静を心がけましょう。ただし、病状が急変した際や、水分をとらない・高熱が下がらない・憔悴した様子がみられるような場合には、速やかに医療機関を受診しましょう。保護者の見守りと観察が何より大切です。

学校保健安全法()で、プール熱は第二種感染症に定められており、症状が消えてから2日たつまでは登校(登園)できません。ただし、病状により伝染の恐れが無い場合には、登校(登園)が可能です。登校(登園)時期については、医師の指導に従いましょう。

この法律は、学校における児童生徒等及び職員の健康の保持増進を図るため、学校における保健管理に関し必要な事項を定めるとともに、学校における教育活動が安全な環境において実施され、児童生徒等の安全の確保が図られるよう、学校における安全管理に関し必要な事項を定め、もつて学校教育の円滑な実施とその成果の確保に資することを目的とする。(学校保健安全法 第一章第一条より)

ワクチンはなく、予防が何より大切

感染予防

現在、日本で認可されているワクチンはありません。感染力が強く、かんたんに感染が広がってしまうアデノウイルスは、体外でも数日生き延びることができます。患者や患者が使用したもの・患者の分泌物(鼻汁・唾液など)との接触を避け、予防に努めることが何よりも大切です。前述の通り、子どもはプールで感染することも多いので、プールの前後はよくシャワーを浴びるようにしましょう。

感染した場合には、家族間での感染が起きないよう配慮することも大切です。手洗いの徹底・タオルや洗濯物を患者と分ける・入浴は患者が最後に行うといった配慮を徹底して行いましょう。目やになどを拭いたティッシュでさえも感染源となることがありますので、ゴミや汚れものの取り扱いにも注意が必要です。

また症状が治まってからも、便の中にウイルスが1カ月程度排出されつづけます。治ったと思っても、しばらくの間は、排便後の子どもの手洗いを特に徹底させましょう。大人でも感染しますので、保護者や保育者は、排泄物等の取り扱いには十分に配慮を行いましょう。

咽頭結膜熱(プール熱)で気になる症状がある場合は、近くの病院に相談しましょう

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