高齢者の「足が痛い」原因は?何科を受診するべき?

目次
高齢者の「足が痛い」…原因は?
寄せられた質問から多く疑われた原因には、以下のような疾患などがありました。
疑われる疾患など
- 腰部脊柱管狭窄症
- 腰椎椎間板ヘルニア
- 坐骨神経痛
- 外反母趾
- 心不全
など
また、「足が痛い」に加えて、さらに約1割の方が「脚が痛い」「足がむくむ」といった症状を訴えていました。
受診は必要?
医師の回答のうち、約9割で「最寄りの医療機関での受診」が推奨されました。
受診を推奨される診療科として多くあがったのは、以下の診療科でした
推奨される診療科
- 整形外科
- 内科
- 脳神経内科/神経内科
- 皮膚科
など
以下からは、実際にあった質問と医師からの回答を紹介します。
右足とかかとの痛みが治りません
最寄りの診療所・クリニックで整形外科の受診を推奨します。
症状から考えると、足底腱膜炎という診断で大きな問題はなさそうです。また、現在行われている保存療法(足底板療法やストレッチなど)を優先する治療方針も適切だと思われます。
ただし、足底板の形状や調整によって症状が改善する場合もあるため、その点を見直す余地はあるかもしれません。
改善が乏しいようであれば、一度、足の外科を専門とする整形外科を受診し、専門的な診察や治療について相談されることをおすすめします。
最寄りの病院で整形外科の受診を推奨します。
セカンドオピニオンを希望する場合は、現在受診している整形外科の担当医にそのことを伝え、検査結果やこれまでの診療経過を記載した紹介状(セカンドオピニオン用)を作成してもらうのが基本です。
そのうえで、受診先の医療機関はご自身で選ぶか、現在の担当医に紹介してもらうとよいでしょう。
数日前から右足が痛く困っています
数日前から右足の痛みがあり、動かしにくい状態が続いています。また、膝にも痛みがあり、ハイハイもできません。
今日は特に痛みが強く、症状が悪化しているようです。原因や受診すべき診療科をを知りたいです。
最寄りの病院で心臓血管外科または整形外科、外科の受診を推奨します。
まず、変形性膝関節症の悪化であれば、経過観察でよい場合もあります。一方で、下肢の動脈閉塞が原因であれば緊急性が高いため注意が必要です。
足が冷たい、足の甲の脈が触れない、高血圧や糖尿病の持病があるといった場合は、できるだけ早く血管外科を受診することをおすすめします。症状が強い場合は、救急外来を受診してもよいでしょう。
また、痛みが膝に限局している場合は、偽痛風発作や蜂窩織炎などの可能性も考えられるため、整形外科を受診して詳しく診てもらうことをおすすめします。
足のむくみと痛みをどうしたらよいでしょうか
私の父は要介護1でペースメーカーを装着しており、心不全で治療中ですが、現在は心不全自体は落ち着いています。一方で、半年以上前から足のむくみが強く、利尿剤を服用しても改善せず、膝から下は硬く腫れて痛みもあり、歩行がほぼできない状態です。
また、認知症が進行し、食欲は以前より低下したものの3食は食べられていますが、お腹の張りが目立つようになっています。
かかりつけ医からは、肝機能の低下がむくみや痛みの原因であり、治療を強めると腎機能への負担が大きくなるため、現状では付き合っていくしかないと説明されました。しかし、本人は認知症のため病状を理解できず、毎日足の腫れや痛みを訴えています。
家族としては半年前より体調が悪化しているように感じており、少しでも症状を改善する方法がないか悩んでいます。
最寄りの診療所・クリニックまたは病院で内科または循環器内科、ペインクリニック内科の受診を推奨します。
心不全、認知症、肝機能障害など複数の病気が重なっているため、すべての症状を完全に改善することは難しいと考えられます。
高齢者の治療では、一つの症状を改善しようとすると別の臓器に負担がかかることもあり、治療のバランスが重要になります。
そのため、現状を踏まえながら担当医にこまめに相談し、その時々で最も負担が少なく、生活の質を維持できる治療方針を一緒に検討していくことが大切です。
最寄りの診療所・クリニックまたは病院で内科または整形外科の受診を推奨します。
心不全が落ち着いているにもかかわらず、利尿剤で改善しない足のむくみが続いている場合は、低アルブミン血症の可能性が考えられます。血液検査で確認できますので、担当医に相談して検査を受けることをおすすめします。
また、膝の痛みは膝関節炎が原因の可能性があります。膝に水がたまっている場合は、水を抜いたうえで関節内注射を行うことで症状が改善する可能性が高いです。
この治療は保険適用ですが、改善するまで1か月に1回程度の注射が必要です。
最寄りの診療所・クリニックまたは病院で内科または肝臓内科、腎臓内科の受診を推奨します。
足のむくみや痛みについては、主治医から心臓や腎臓に大きな問題はないと説明を受けていることから、肝機能障害による低たんぱく血症が原因で浮腫を生じている可能性が考えられます。
一方で、たんぱく質を増やすことは腎臓に負担をかける場合もあるため、慎重な管理が必要です。
症状を少しでも和らげるためには、足を心臓より高い位置に挙げて休んだり、無理のない範囲でマッサージを行ったりするがよいのではないかと思います。
足や臀部の痛みを改善させるストレッチを知りたいです
2年前に右足の側面に強い痛みが出て受診し、脊柱管狭窄症と診断されて注射で改善しました。しかし1年後に再発し、その後は左足にも同様の痛みが現れました。鼠径部を押さえて前かがみになると痛みが和らぎ、正座や横座りは楽ですが、お尻全体から両太ももにかけて重い痛みが続き、痛みが下へ広がってきているように感じます。
左足には注射の効果が乏しく、朝起きた時に特に痛みが強いものの、痛みがない時もあります。
現在は痛み止めと湿布薬を使用し、無理のない範囲で歩行やスクワットを行っています。20年来の糖尿病もあるため、自分の症状に合ったストレッチ方法があれば知りたいと考えています。
最寄りの診療所・クリニックまたは病院で整形外科またはリハビリテーション科の受診を推奨します。
症状からは、両側の仙腸関節障害の可能性が考えられます。骨盤周囲の筋肉の緊張を和らげるストレッチが有効と思われますので、一度、スポーツ整形外科を標榜しているクリニックを受診し、症状に合ったリハビリテーションやストレッチ指導を受けることをおすすめします。
自宅で安静を推奨します。
ご相談内容からは、保存療法だけでは十分な改善が得られていないようですので、手術も含めた治療を検討する段階にあると思われます。
そのため、リハビリテーションに対応しており、手術も行っている整形外科を受診して相談されることをおすすめします。
手術が必要かどうかを含めて評価を受け、その後のリハビリテーションも含めた治療方針を検討するとよいでしょう。
足が痛く歩けずに困っています
2週間前に右足の痛みで立てなくなり受診しましたが、MRIやレントゲンでは骨に異常はなく、原因不明のまま経過観察となりました。その後、1週間前からは両足に痛みが広がり、杖を使っても歩けない状態になっています。
昨日は救急車を呼びましたが、夜間で整形外科医がおらず受け入れ先が見つからず、MRIを撮影した病院でも入院はできないと言われました。頼れる家族はいないため、また救急車を呼ぶしかないのでしょうか。
最寄りの診療所・クリニックまたは病院で心臓血管外科の受診を推奨します。
症状からは、動脈硬化による血流障害が原因となっている可能性も考えられます。この場合は整形外科ではなく、血管外科や心臓血管外科で詳しい検査を受けることをおすすめします。
血管の異常がないかを専門的な視点で評価してもらい、適切な診断と治療につなげることが大切です。できるだけ早めに受診してください。
自宅で安静を推奨します。
ご相談内容から、歩行が困難な状態であれば、救急車を要請することに問題はないと思われます。
また、画像検査で原因がはっきりしない場合は、リハビリテーションによる機能回復を目指す治療も選択肢の一つです。
一度、リハビリテーションに対応している医療機関に相談されることをおすすめします。
今朝足が痛くなり出して歩くのが難しいです
今朝、突然足に痛みが出始め、時間の経過とともに歩くのが困難になってきました。患部を触ると硬いこぶのようなしこりがあり、青あざのような内出血もみられます。
思い当たる原因がないため、不安に感じています。週明けまで様子をみていても問題ありませんか。
最寄りの病院で整形外科の受診を推奨します。
歩行が困難なほどの痛みがあるとのことですので、大腿骨頚部骨折などの可能性も否定できません。できるだけ早く整形外科を受診し、レントゲン検査などの画像検査を受けることをおすすめします。
最寄りの診療所・クリニックで整形外科の受診を推奨します。
歩行困難なほどの足の痛みがある場合は、大腿骨頚部骨折を否定できません。一方、外傷がない場合は、蜂窩織炎や粉瘤などが原因となっている可能性も考えられます。
まずは整形外科を受診し、レントゲン検査を受けて原因を確認することをおすすめします。
最寄りの病院で整形外科の受診を推奨します。
ご高齢であることを考えると、まず心配なのは骨折です。歩行が困難な状態であれば、救急外来の受診も検討されるてはいかがでしょうか。
また、皮下血腫や皮下膿瘍などが原因となっている可能性もあります。原因を明らかにするためにも、できるだけ早くレントゲンなどの画像検査を受けることをおすすめします。
外反母趾の痛みをどうにかしたいです
もともと外反母趾がひどく、今年の夏前に運転免許を返納したため、自転車で移動することが多くなりました。しかし、自転車で2回ほど転倒してけがをしたため、現在は週3~4日、徒歩10~15分ほどの職場まで歩いて通い、5時間ほどの立ち仕事をしています。
また、2か月ほど前には、車で20分ほどの距離を徒歩で移動し、その頃から外反母趾の痛みがさらに強くなりました。
整形外科では湿布を処方されましたが改善せず、再度受診したところ専門医の受診をすすめられました。大きな病院を受診すべきか、マッサージ院などに行くべきか分からず悩んでいます。また、手術で痛みが改善するのか、立ち仕事が症状を悪化させているのか知りたいです。
最寄りの病院で整形外科の受診を推奨します。
症状は、外反母趾によって生じるバニオン(母趾の付け根内側の炎症)の悪化が考えられます。これまで支障なく生活できていたことから、最近の痛みは、自転車での移動や通勤時の歩行、長時間の立ち仕事、長距離を歩いたことなどによる使い過ぎが主な原因と思われます。
一時的な炎症の悪化である可能性が高く、リハビリテーションとセルフケアによって改善が期待できます。湿布だけでなく、リハビリも継続して行うことが大切です。足の外科を専門とする整形外科が望ましいものの、一般の整形外科でも十分対応可能ですので、早めの受診をおすすめします。
なお、立ち仕事そのものが症状悪化の主な原因ではないと思います。
最寄りの診療所・クリニックで整形外科または皮膚科の受診を推奨します。
外反母趾そのものが必ずしも治療の対象になるわけではありませんが、外反母趾によって皮膚に炎症やびらんが生じ、日常生活に支障をきたしている場合には、手術が検討されることがあります。
また、「外反母趾の痛みが強くなった」とのことですが、皮膚のトラブルが原因なのか、それとも関節の問題なのかによって受診すべき診療科は異なります。
皮膚に炎症や傷がある場合は皮膚科、関節や骨の問題が疑われる場合は整形外科が適していますが、現在の症状からは整形外科を受診し、詳しく診てもらうことをおすすめします。
最寄りの病院で整形外科の受診を推奨します。
記載されている症状からは、手術を検討する段階にある可能性があるため、一度、手術に対応している整形外科を受診して相談されることをおすすめします。
受診先は、総合病院でも、手術が可能な整形外科の専門病院でも構いません。
また、症状の悪化は立ち仕事そのものよりも、足に合わない靴が負担になっている可能性が高いと考えられます。
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※本記事は、病院なび医療相談サービス「医療Q&Aなび」に一般の皆様から寄せられた健康・医療に関する相談に、医師が回答した内容を元に構成しています。回答内容は相談者からインターネット経由で寄せられた内容のみに基づき医師が回答した一事例です。通常の診察で行われるような、相談者の感じている症状・状態の詳細の聞き取りや観察などのコミュニケーションに基づく正式な診断ではなく、あくまで「一般的な医学的情報」を提供しています。症状の現れ方・原因・経過には個人差があり、記事内容がすべての方に当てはまるとは限りません。気になる症状がある場合、突然の悪化・呼吸困難・意識の変化など緊急性が高い場合は、自己判断せず早急に医療機関へご相談ください。

1か月程前に整形外科を受診し、足底筋膜炎と診断されました。消炎鎮痛薬と胃薬を処方され、外出時は足底筋膜炎用のサポーターやインソールを使用し、室内ではかかとの柔らかいスリッパを履いて過ごしていますが、現在も痛みは改善していません。
インソール使用前は、かかとからくるぶし側にかけて筋が張るような痛みがありましたが、使用後は足裏全体で着地できるようになり、一時的に痛みは軽減しました。しかし、その後はかかとの前方全体に痛みが出るようになり、一度足を休めると、次に歩き始める際にはさらに強い痛みで歩けなくなります。
1週間ごとに診察を受け、薬も飲み続けていますが改善がみられず、このまま治療を続けてよいのか、あるいは医療機関を変えた方がよいのか不安に感じています。