腎盂腎炎 - 病院・医院・薬局情報

腎盂腎炎とは、腎盂や腎臓そのものに細菌が感染して、発熱や背中の痛みなどを伴う病気です。

腎盂腎炎は男性よりも女性に多く発生する傾向があります。その理由は、女性の方が、大腸菌などが存在する肛門と尿道の距離が近いこと、尿道が短いことなどがあげられます。
また、前立腺肥大症などによる尿障害のある高齢者にも発症しやすい病気です。

初期治療が遅れると慢性腎盂腎炎に移行したり、敗血症を起こしたりして生命が危険になることもあるため、重症化などに備えて入院による治療をおこなうのが一般的です。

腎盂腎炎の分類と症状

腎盂腎炎には、主に下記の5種類があります。

【急性腎盂腎炎】
腎盂腎炎の中でも、発熱、腰痛、悪寒などの症状が急激にあらわれます。20~30才代の若い女性や、免疫力が低下している人、前立腺肥大症や尿路結石などの疾患がある人に起こりやすいと言われています。
【慢性腎盂腎炎】
急性腎盂腎炎を繰り返し、慢性化しているものをいいます。感染を繰り返すと抗生剤が効かない菌が多くなり、大腸菌以外の細菌が同時に感染する可能性もあり症状が長引きます。慢性腎盂腎炎を何度も起こすと腎機能の低下を引き起こし、結果的に腎不全に進行することがあります。
【単純性腎盂腎炎】
他の尿路の疾患がない腎盂腎炎のことです。大腸菌などの細菌感染が原因のことが多く、若い女性の腎盂腎炎はほとんど単純性腎盂腎炎に分類されます。
【複雑性腎盂腎炎】
前立腺肥大症などの疾患があるため、細菌感染を起こして腎盂腎炎になってしまう状態です。難治性の腎盂腎炎になりやすく、高齢男性に多いと言われています。
【黄色肉芽腫性腎盂腎炎】
ほとんどの黄色肉芽腫性腎盂腎炎は、腎結石が原因で発症すると言われています。繰り返すため、重度の腎機能障害になりやすいといわれています。

腎盂腎炎の原因

腎盂腎炎の原因は「上行性(じょうこうせい)感染」「リンパ行性感染」「血行性感染」に分けられます。上行性感染が腎盂腎炎の原因のほとんどを占め、その割合は95%とも言われています。

●上行性感染
尿道を介して細菌が侵入し、膀胱、尿管を逆行して進み、腎臓に達して炎症を起こす状態です。
●リンパ行性感染
膀胱や尿管、腎臓周囲のリンパ腺を介して、細菌感染を起こす状態です。
●血行性感染
体の別の部分で繁殖した細菌が、血液を通じて腎臓に達し炎症を起こします。

腎盂腎炎の症状

腎盂腎炎の症状として、発熱、背部痛、尿の混濁などが特徴的です。その他に頭痛、倦怠感などが見られます。
また、3分の1の人が膀胱炎を合併しているため、排尿時の痛み、残尿感、下腹部の違和感という症状が併発しやすくなっています。

腎盂腎炎の治療方法

治療は抗菌薬の静脈注射と点滴による根治療法が行われます。腎盂腎炎は腎臓に感染している細菌を抗菌薬で殺すことと、なるべく早く大量の尿と共に洗い流すことが大切です。再発を繰り返さないためにも約2週間は抗菌薬による治療が必要で、抗菌薬終了後は必ず尿検査を行い、細菌がいないことを確認します。

腎盂腎炎は、血管を介して全身に細菌が回る「敗血症」や、全身状態の悪化に伴う「急性呼吸窮迫症候群」などの致命的な病気を伴う可能性があります。どちらもショックや呼吸困難を引き起こし、死に至ることもある病気ですので、早期発見、早期治療が大切です。

関連項目
泌尿器科

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