腎臓がん - 病院・医院・薬局情報

腎臓がんとは

腎臓がんに新たになる人は、年間約1万2100人で、すべてのがんの中で約1%とまれながんです。40歳以上で患者数が増え始めて、患者数のピークは50~60代です。女性よりも男性の方が発症しやすく、男女比は男3:女1です。

腎臓にできるがんには、尿細管の細胞ががん化した腎細胞がんと、尿路の細胞ががん化した腎盂(じんう)がんがあります。同じ腎臓にできたがんであってもがんの性質や治療法はまったく異なります。

腎臓がんの原因

腎臓がんの原因は、まだはっきり解明されていませんが、以下のようなものがリスク要因として知られています。

●喫煙
喫煙者は、非喫煙者と比べて腎臓がんにかかるリスクが2倍高くなることが分かっています。腎臓は血中の老廃物を排出する器官のため、喫煙による有害物質の影響を受けやすいことが要因と考えられます。
●生活習慣病
肥満や高血圧、糖尿病などの生活習慣病にかかっている人は、血液がドロドロになりやすいため腎臓に負担がかかり、腎臓がんリスクが高くなると考えられています。
●人工透析
慢性腎炎などで人工透析を受け続けていると、腎臓に多数の小さな嚢胞ができる「後天性嚢胞性変化」が見られやすく、これが腎臓がんの一因になるといわれています。
●利尿剤の長期使用
腎臓は老廃物をろ過する器官のため、利尿剤などの薬を長く使っていると、腎臓に負担がかかってがんのリスクが高まることが分かっています。

腎臓がんの症状

●腎細胞がん
腎細胞がんは、初期の段階ではほとんど症状があらわれないがんです。がんが大きくなるにつれて血尿が出たり、腹部のしこりに気が付いたりする場合があります。
さらに進行してがんが全身へ広がるのに伴い、食欲不振、体重減少、貧血、発熱といった全身症状があらわれます。
●腎盂がん
腎盂がんで最も多い症状は、肉眼でもわかる血尿です。がんが周囲に広がった場合には、腰や背中、わき腹の痛みが起こることもあります。これらの痛みは尿管結石(腎盂や尿管に石がある状態)と似ていて、強い痛みが起こったり消えたりします。また、排尿痛や頻尿が起こることもあります。

腎臓がんの治療方法

●腎細胞がん
一般的に腎細胞がんに対しての標準治療法は外科手術です。
腎臓は左右に1つずつあるため、がんができた片方の腎臓を全部摘出することが基本となりますが、がんが小さい場合には、がんの腫瘍ができた部分だけを切除する部分摘出術が行われることもあります。

腎臓にある腫瘍そのものについては、放射線治療や薬物療法での根治は難しいとされています。しかし、進行がんですでに転移が見つかっている場合や、再発腫瘍など切除できないがんに対しては免疫治療や分子標的薬による治療が行われます。近年、分子標的薬が相次いで登場し、手術のできない進行腎臓がんにも効果が期待されています。
また、有用と考えられる場合には外科手術や放射線治療を行う場合があります。
●腎盂がん
粘膜にとどまっている腎盂がんであるか、浸潤がんであるかどうかによって治療方針が異なります。転移がなければ基本的に手術を行います。

浸潤性の腎盂がんは腎臓の中に広がったりしたりすることも少なくありません。そのため、術前の診断によりがんの浸潤が認められた場合や、手術後の組織診検査の結果によっては、手術前後に抗がん剤治療を行うことがあります。
また、すでにリンパ節や別の臓器に転移している場合は、数種類の抗がん剤を組み合わせて使う多剤併用化学療法が試みられます。

腎がんは早期であれば完全な治癒(完治)が期待できるがんです。上記の通り、腎臓がんが初期の場合には症状がほとんどありません。
人間ドックなどで行われる超音波検査は、腎臓を非常によく観察することができる装置で、小さな腫瘍も見つけることが可能です。腎臓がんの早期発見に、腹部超音波健診はとても有用です。
40才を過ぎたら、定期的に人間ドックや健康診断で、腹部超音波検査を受けましょう。

関連項目
泌尿器科

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