過活動膀胱/UUI(切迫性尿失禁) - 病院・医院・薬局情報

過活動膀胱/UUI(切迫性尿失禁)

過活動膀胱(OAB)とは?

過活動膀胱(OAB)は、「急に我慢できないような尿意が起こる」「我慢ができず尿が漏れてしまうことがある」など、自分の意思と関係なく膀胱が勝手に収縮して、頻尿や尿もれを引き起こす病気です。

40歳以上の12.4%(約8人に1人)が、過活動膀胱の症状をもっていることがわかっていて、これを人口にあてはめると、過活動膀胱の患者数は約810万人となります。

過活動膀胱は命にかかわる病気ではありませんが、いつもトイレのことが気になったり、トイレの不安のために外出を控えたりするなど、QOL(生活の質)がひどく低下してしまうことが過活動膀胱の特徴です。

以前は、治療法が確立していなかったため、改善せずに悩みをかかえている人も多かったのですが、現在では、有効な薬が開発されて、適切な治療や訓練をおこなえば症状を改善できるようになっています。
頻尿や尿失禁などの症状がある場合には、受診して適切な治療を行いましょう。

過活動膀胱の主な症状

過活動膀胱の主な症状は下記の通りです。

(1)切迫性尿失禁(UUI)
急に尿をしたくなり、トイレまで我慢できずに漏れてしまうことがある
過活動膀胱患者の約半数にこの症状がみられる
(2)尿意切迫感
急におしっこがしたくなり、我慢するとおしっこをもらしてしまいそうになる
(3)頻尿
1日に、8回以上排尿がある
(4)夜間頻尿
夜寝ているときにも、排尿のために何度も起きる

過活動膀胱の原因は?

過活動膀胱の原因は

  • 泌尿器系の病気
  • 泌尿器系以外の病気
  • それ以外の原因

に大別できます。

◆泌尿器系の主な病気

感染症
女性に多い膀胱炎、男性の前立腺炎などがあげられます。
トイレに行ったばかりなのに、またトイレに行きたくなったり、尿が残っているような症状があらわれます。
また尿の終わりに痛みがあることがあります。
前立腺肥大症
前立腺は精液を保護する前立腺液をつくる男性だけにある器官です。40歳代後半になると前立腺が肥大し、尿道を圧迫することがあります。主な症状としては、おしっこに時間がかかり、何回もトイレに行く頻尿、残尿感などがあります。
膀胱炎、膀胱結石、尿結石、膀胱がんなどによるもの
膀胱や尿道に炎症ができて知覚神経が過敏になることで、尿もれが起きます。中高年の女性に多いのが特徴です。

◆泌尿器系以外の主な病気

脳梗塞・脳出血
脳梗塞は脳動脈が詰まることによって、脳の細胞が死んでしまう病気です。脳梗塞・脳出血を起こすとその後遺症として頻尿、尿もれを引き起こします。
脳腫瘍
脳腫瘍は大脳や小脳などの頭蓋骨の内部にできる腫瘍です。腫瘍が排尿を命令する部位にできると、その影響を受けて尿意を自分の意思でコントロールできなくなります。
パーキンソン病
パーキンソン病は、神経系の病気です。主な症状として、手足がふるえる、手足の動きが遅くなる、便秘、排尿障害、発汗異常などがあげられます。
骨髄損傷
交通事故などにより脊髄が損傷すると、膀胱から脳に信号を伝える神経が傷ついてしまうことにより、過活動膀胱の症状があらわれます。

◆それ以外の主な原因

膀胱の不安定
切迫性尿失禁(UUI)の症状がある人の中でも最も多いタイプで、高齢の男女に多いのが特徴です。膀胱に尿がたくさんたまっていなくても尿がもれてしまいます。はっきりしたメカニズムはよくわかっていません。
骨盤底筋のトラブル
女性の場合、加齢や出産によって、膀胱や子宮などを支えている骨盤底筋が弱くなったり傷んだりすることがあります。そのために排尿機能が正常にはたらかなくなり、過活動膀胱が起こります。

過活動膀胱の治療

過活動膀胱の治療の中心は、「薬による治療」です。
その他の治療法は、「行動療法」「電気刺激治療」があげられます。

薬による治療
過活動膀胱の薬は、膀胱の収縮を抑え、膀胱に尿をためる機能を正常にするはたらきがあります。

主に、抗コリン薬とβ受容体刺激薬が使われます。

○ 抗コリン薬
膀胱の筋肉の緊張をほぐし、収縮を抑えて尿もれを改善する薬。80%以上の人が症状が改善するという報告があります。

○ β受容体刺激薬
膀胱の筋肉をほぐすとともに、尿道のしまりをよくして尿もれを防ぐ薬。

行動療法
行動療法は、機能の弱まった膀胱や骨盤底筋を鍛えることによって、尿トラブルの症状を軽くすることが期待できます。

< 主な行動療法 >

  • 水分摂取量を減らす
  • 尿意を我慢して、トイレの間隔を少しづつ伸ばす
  • 膀胱や子宮を支えている骨盤底筋を鍛える

など

電気刺激治療
電気や磁気で刺激を与えて、骨盤底筋の収縮力を強化したり、膀胱や尿道の神経のはたらきを調整する治療です。

上述の通り、過活動膀胱は命にかかわる病気ではありませんが、いつもトイレのことが気になったり、気分が落ち込んだり日常生活への影響も少なくありません。

頻尿や尿トラブルで「過活動膀胱かな」と思ったら、一人で悩まずに泌尿器科を受診しましょう。また、女性の場合、近くに泌尿器科の病院がない場合は、婦人科でも受診が可能です。

関連項目
泌尿器科

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