クラミジア感染症 - 病院・医院・薬局情報

クラミジア感染症とは、クラミジア・トラコマティスという細菌が感染して起こる性感染症です。

患者数は、平成14年をピークに減少傾向にありますが、それでも年間約25,000人が感染しています。
若い女性の患者が多いのが特徴で、最近では初交年齢の低下に伴って、10代の女性の感染率も高くなっています。

感染経路は性行為

感染者との性行為(通常のセックス、アナルセックス、オーラルセックス)によって、粘膜同士の接触、精液、腟分泌液を介して感染します。

オーラルセックスでは咽頭にクラミジアが感染します。慢性の扁桃腺炎や咽頭炎の中にもクラミジア感染によるものがあり、性器に感染したものに比べ、治療に時間がかかると言われています。

また、妊娠中の母親が感染している場合、未治療のまま出産すると、新生児がクラミジアによる結膜炎や肺炎を起こすことがあります。

クラミジア感染症の女性はHIV感染リスクが非感染者の3~5倍

最近の研究によると、クラミジアに感染している女性は、感染していない女性に比べて、3~5倍の確率でHIV(エイズ)に感染してしまうことが分かっています。

感染するとどんな症状がでるの? - 半数以上が無症状

実は、クラミジア感染症に感染しても、女性の約80%、男性の約50%の人が何の症状もあらわれません。そのため、自分が感染したことに気づかず、パートナーに感染させるなど感染源となってしまうことが多いのが現状です。

症状がある場合には、感染のきっかけとなった性交渉から1-3週間の潜伏期間を経て、下記のような症状があらわれます。

◆男性

  • 排尿時の痛み
  • 性器のかゆみ
  • 尿道口から膿などの分泌物

など

◆女性

  • 性器のかゆみ
  • オリモノが増える
  • 頻尿
  • 排尿時や性交時の痛み
  • 不正出血
  • 骨盤痛

など

治療せずに放置すると・・・不妊症や子宮外妊娠の原因に!

上述のとおり、クラミジア感染症は症状に気づかない場合が多く、受診せずに放置していると、他の病気を併発するリスクが高くなります。

◆男性の場合
放置期間が長ければ長いほど尿道から前立腺や睾丸にまでクラミジア菌が入り、精巣上体炎を引き起こします。陰部全体と広範囲で痛みや腫れがあらわれます。

◆女性の場合
治療しないまま放置していると、子宮頚管炎から卵管炎、さらに骨盤炎と進行していきます。未治療のクラミジア感染症のうち、約40%が骨盤炎に進行するという報告があります。
骨盤炎は、慢性的な子宮・骨盤部の痛みを引き起こすだけでなく、不妊症や子宮外妊娠になる可能性が高い疾患です。

クラミジア感染症の治療法

クラミジア感染症の治療は基本的に薬物治療です。クラミジア感染症に効果の高い抗生物質が処方されます。
これまでは、2週間毎日薬を飲み続ける方法が一般的でしたが、最近では1回(4錠)の内服だけで治療が終わる薬が健康保険の適応となり、治療の主流になりつつあります。

初期の段階で症状が軽い場合には、1~2週間程度で完治します。
ただし、骨盤炎を併発していたり、症状が重い場合には、入院が必要になったり、完治までに数ヵ月かかる場合があります。

パートナーがいる場合は、必ず一緒に治療に励む事が大切です。どちらか片方しか治療を行わなかった場合、一度治っても、未治療のパートナーから再度感染することになり、いつまでも完治できません。

また、再発を防ぐためにも症状が治まったあとも医師による検査で「陰性」と診断されるまでは治療を続けることも重要です。

クラミジア感染症の予防法 - コンドームの使用が有効

クラミジア感染予防に100%有効な予防法はありませんが、下記の行為である程度は感染を防ぐことができます。

◆性行為時にコンドームを使用する
クラジミア感染者とコンドームを使用せずに性行為をした場合50%という高い確率で感染すると言われています。他の性感染症予防のためにも、コンドームを使用しましょう。

◆性器を傷つけない・生理中はセックスを控える
性器に傷がついている場合は、傷口からクラミジアが感染しやすくなります。また生理中も性行為は控えたほうがよいでしょう。

◆不特定多数の人と性行為を行わない
不特定多数の人との性行為は、いうまでもなく、確率的にその中に感染者が含まれている可能性が高くなります。

関連項目
泌尿器科

クラミジア感染症の病院・医院・薬局情報

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