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予防からはじめるインフルエンザ対策(2010)

2010年10月掲載
2011年の季節性インフルエンザは、感染症統計上もっとも早い時期に発生
インフルエンザの特徴と予防のポイントを確認しましょう。
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2011年12月更新

10月からワクチン接種開始!

インフルエンザとかぜ(感冒)はまったく違う感染症

インフルエンザとかぜは混同されることがありますが、感染源となるウイルスや細菌が異なるため症状がまったく違い、対処によっては命を落とすことも! きちんと見極めて治療を行い、また人にうつさないようにしましょう。

【かぜ】

ライノウイルス、コロナウイルスといったウイルスや細菌などの感染によって起こります。
くしゃみ、鼻水、せき、のどの痛みといった比較的軽い症状が中心で、発熱してもそれほど高温にはなりません。一般に水分と栄養をよくとり、安静にしていれば自然に治っていきます。

【インフルエンザ】

インフルエンザウイルスの感染によって起こります。冬を中心に毎年流行しますが、ワクチンを接種することで予防ができます。38~40度の高熱、頭痛、全身の筋肉痛、倦怠感などが特徴的で、これらの症状は急激に現れます。抵抗力の弱い高齢者や乳幼児、基礎疾患のある方では肺炎や脳症などの合併症を起こすことがありますので、注意が必要です。

新型インフルエンザは未知のウイルス

新型インフルエンザ

毎年冬場に流行するインフルエンザは「季節性インフルエンザ」といい、インフルエンザの※1によって予防のワクチンがあります。
これに対して「新型インフルエンザ」は鳥や豚など動物の間で感染するインフルエンザウイルスが、人間どうしの間でも感染することができるように突然変異したもの。
これまで誰も経験したことのない未知のウイルスだけに免疫を持っている人がほとんどおらず、世界的な大流行(パンデミック)を招きかねない感染症です。
症状や治療薬は季節性インフルエンザとほぼ同じですが、毒性の強さは型によってさまざまです。

2009年から2010年前半にかけて世界的に大流行した新型インフルエンザ(A型H1N1)は豚のインフルエンザが変異したもの。
毒性は比較的弱いものの、免疫を持つ人が少なかったためにあっという間に世界中に広がりました。
また飛行機など交通機関の発達も世界的な広がりに拍車をかけたと示唆されています。

過去に流行した新型インフルエンザには、1918年の「スペインインフルエンザ」、1957年の「アジアインフルエンザ」、1968年の「香港インフルエンザ」があり、これらは流行するに従い、免疫を持つ人が増えたために収束しました。

※1 インフルエンザウイルスには、A型・B型・C型があり、さらにA型は2種類のたんぱく質(ヘマグルチニン:HAとノイラミニダーゼ:NA)の組み合わせで分類がされています。
HA(H)は16種類、NA(N)は9種類で、H1N1~H16N9まで144の組み合わせ(亜型)があります。

インフルエンザ予防は一人ひとりの自覚から

インフルエンザの流行を防ぐには、まず一人ひとりの予防が大切です。感染経路は、感染した人のせきやくしゃみによる飛沫感染と、感染した人が触れた物にウイルスが付着し、それを他の人が触ることによる接触感染がほとんどです。

日ごろから手洗い・うがいをこまめに行い、外出の際はマスクを使用し、人ごみには近づかないようにしましょう。

またインフルエンザにはワクチンの予防接種が非常に有効です。毎年、世界保健機構(WHO)の情報を元に、厚生労働省で今シーズンに流行する型の予測がたてられ、型に適応したワクチンが決められています。

近年では予測の技術が進み、的中率が非常に高くなっていますので、今行うことができる予防策の中では一番有効なものと言えます。特に高齢者や基礎疾患をお持ちの方は、合併症の心配もありますので、医師に相談の上、必ず接種しましょう。

かかってしまったら、まず人にうつさないように!

インフルエンザに感染した場合には、人にうつさないよう「咳エチケット」で飛沫の拡散を防いだり、外出を控えたり、家族とは別の部屋で過ごしましょう。

インフルエンザの薬が効くのは発症してから48時間までですので、早めの受診も大切です。受診の際には、医療機関によっては一般の受診者と分けて診療する場合もありますので、まずは電話などで確認をしてから行きましょう。

自宅では勝手な投薬は行わず、必ず医師の指示に従いましょう。子供の場合、高熱を下げるアスピリン、ジクロフェナクナトリウム、メフェナム酸などの非ステロイド性解熱剤が急性脳症の原因になることもあるので、素人判断をせず医師の判断を仰ぎましょう。

今年の予防接種は1回でOK!※2 新しい治療薬も登場

予防接種

早くもインフルエンザによる学級閉鎖など、2010年も流行が危ぶまれているインフルエンザですが、今年も予防接種が始まりました。ほとんどの自治体で10月1日から、それ以外の地域でも順次行われる模様です(費用は自治体により異なります)。

昨年の予防接種は、季節性と新型の各1回で計2回(12歳以下は各2回で計4回)行う必要がありましたが、今年のワクチンは季節性(A型H3N2・B型)と新型(A型H1N1)の混合ワクチンですので1回のみ(13歳未満は2回)の接種ですべて網羅されます。昨年のように優先順位はなく、どなたでも接種が可能です。ワクチンの量も今年は十分に供給できるだけ蓄えがあるそうです。

※2 13歳未満は2回接種する必要があります。 また医師の判断で、13歳以上でも2回接種する場合があります。

ワクチンの効果がでるまでには2週間ほどの期間が必要で、有効期間は5ヶ月あります。
医療機関にもよりますが、現時点ではそれほどの混雑はみられていませんので、早めの接種をおすすめします。

また昨年は治療薬の備蓄量の少なさが問題になりましたが、内服薬の「タミフル®(中外製薬)」、吸入薬の「リレンザ®(グラクソ・スミスクライン)」、点滴薬の「ラピアクタ®(塩野義製薬)」に続き、今年は新薬「イナビル®(第一三共)」(吸入薬・10月19日発売)が認可され備蓄問題も解決されそうです。

インフルエンザで気になる症状がある場合は、近くの病院に相談しましょう

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