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内視鏡による大腸ドック(大腸がん検診)が受けられる病院 - 病院・医院・薬局情報

大腸がん検診

日本人の全死亡者数のうち、死亡要因1位はがんです(厚生労働省「人口動態統計の年間推計(2013)」)。なかでも大腸がんによる死亡率は上昇傾向にあり、大腸がんによる死亡数は、男性では第3位、女性では第1位となっています。
しかし、大腸がんは治りにくい病気ではありません。がんの中では比較的進行が遅く、早期発見であればほぼ完治するといわれています。
一般的に初期には自覚症状がないため、がんが進行してから発見されることが多く、死亡率の高さに繋がっているといえます。

大腸がんは無症状の早期に発見することがとても重要です。そのためにも1年に1度は大腸がん検診を受けましょう!!

大腸がんとは?

大腸がんとは、水分の吸収を行い、便を作る役割を担う大腸にできるがんのことです。大腸の内側の最も表面にある粘膜の細胞から発生して、徐々に大腸の壁の内部へと深く進行していきます。がんの進行は比較的ゆっくりですが、進行するにつれてリンパ節や肝臓などの別の臓器に転移していきます。

大腸は、大きく、盲腸、結腸、直腸に分けられますが、大腸がんの発生が多いのは直腸です。直腸は、肛門に一番近い場所にあるため、大腸に便がとどまる時間も一番長くなりやすくなります。そのため、便に含まれる発がん性物質の影響を受けやすいと考えられています。

大腸がんの原因

●食生活の欧米化
日本の食生活は、米や野菜中心の和食から、肉や油などたんぱく質や脂肪分が多い洋食に変化してきました。肉や油など高タンパク、高カロリーな食事をとると、便が大腸に滞留している時間が長くなり、便に含まれる発がん性物質も長い時間滞留するため、がんが発生しやすくなるといわれています。
●遺伝
大腸がんは遺伝的要因があるがんとして知られています。 遺伝的に大腸にポリープができやすい体質の人がいて、そのポリープががんに変化する場合があります。しかし遺伝が原因であると考えられるのは、大腸がん患者全体の10%以下と少数です。
●喫煙
大腸だけでなく肺・食道・胃など、消化器系の臓器はたばこの影響を受けやすいという特徴があります。たばこを吸う人は吸わない人に比べて、約7倍大腸がんになりやすいといわれています。
●過度の飲酒
過度の飲酒は大腸がんの発生リスクを確実に高めることがわかっています。
●運動不足
運動不足によって腸管の動きが鈍くなることで、便秘になりやすくなります。便の通過が滞るほど、腸壁が発がん性物質に触れる時間も長くなるため、大腸がんのリスクが高くなると考えられています。
●肥満
大腸がんは、特に男性において「肥満」との関連性が指摘されています。肥満になると、膵臓から分泌されるインスリンの効き目が弱くなり、高インスリン血症になりやすく、これが大腸がんと関係すると考えられています。
●高齢化
日本人で大腸がんの患者が増えている原因の1つが高齢化です。大腸がんは高齢になるほどかかりやすく、大腸がん患者の大部分が50歳以上の高齢者です。

大腸がんの症状
初期症状はほとんどない!

一般的には「大腸がんの初期症状はない」 といわれています。
ただし、肛門に近い直腸やS状結腸にがんがある場合には、初期のがんでも摩擦によって出血したり、大便自体が細くなったり、痛みや残便感がある場合があります。
大腸がんが進行すると、下血や血便、便秘と下痢を繰り返す、便が細くなる、残便感、お腹が張る、腹痛などの症状があらわれます。

●下血と血便
硬い便をしたあとの肛門の傷や、痔、良性の大腸ポリープでも、下血(肛門からの出血)や血便(便に血液が付着)の症状が見られますが、大腸がんの初期症状としても現れます。
がんだとは思わず、血便が出る痔だと思い込んでしまう人は少なくありません。早期の段階で発見できるように、血便が出たら消化器科や胃腸科、肛門科などで、できるだけ早く診てもらうことが大切です。
●繰り返す下痢と便秘
食あたりや風邪などでも、下痢と便秘は一般的に見られる症状ですが、これらを繰り返す場合には、大腸がんの症状の場合があり注意が必要です。
●便が細くなる
がんが大きくなり、大腸の内側が狭くなることによって、便が細くなる・ポロポロとした細かい便が多く出るなどの症状があらわれます。

また、がんが進行すると、出血により貧血を起こす場合があります。さらに腫瘍が大きくなり便が通過できなくなると腸閉塞の状態となり、突然ひどい痛みや吐き気に襲われることもあります。

大腸がんの治療法

大腸がんの標準的な治療法は、内視鏡的治療・手術療法・化学療法・放射線療法の大きく4つあります。患者さんの状態、がんの進行度、転移の部位などによって治療法が異なります。

【大腸がんの切除】

大腸がんの治療法の基本は、がんの切除です。

●内視鏡的治療
内視鏡的治療の対象となるのは、がんが粘膜下層までにとどまっていて、リンパ節転移していない状態で、ポリープの大きさが2センチを越えない場合です。小型カメラと切除器具がついた内視鏡を用いて、画像を見ながら、大腸の内側からがんを切除します。
●腹腔鏡手術
内視鏡手術が難しい場合は腹腔鏡手術が検討されます。腹腔鏡手術は、お腹に小さな孔を開けて、そこから小型カメラと切除器具がついた腹腔鏡と鉗子(かんし)を入れ、モニターで画像を見ながら、がんを摘出する治療法です。
●開腹手術
大腸がんが進行していて、リンパ節転移の可能性がある場合には、開腹手術でがんを切除します。直腸がんの場合、肛門の機能が失われるとストーマ(人工肛門)となることもあります。

【化学療法・放射線療法】

●化学療法(抗がん剤)
切除が難しいがんに行う治療で、抗がん剤を使って、がん細胞の増殖・分裂を阻害し、がんを死滅させたり小さくしたりします。がんを根治させるものではありません。また抗がん剤は健康な細胞も攻撃してしまうため、化学療法は副作用が出やすい治療法です。
●放射線療法
毎日少しずつ放射線をがんにあて、がん細胞を攻撃する治療法です。主に直腸に発生したがんにおいて、手術前にがんのサイズを縮小し、治癒率の向上や、肛門を温存する目的、再発予防のため、放射線治療が行われることがあります。体の外側から放射線をあてる外照射と、内側からあてる腔内照射があります。

初期には無症状の大腸がん
早期発見のために大腸がん検診を受けましょう!!

大腸がんの血便を自分で判断するのは難しいため、定期的に大腸がん検診を受けることが大切です。年に1度の便潜血検査を受け、血が認められた場合は大腸内視鏡検査を受けるようにすると、高い確率で大腸がんを早期発見することができます。

大腸がんの検査には下記のような検査があります。

●便潜血検査
便の中に血液が混じっているかどうかを調べる検査です。大腸がんが発生していると出血することがあるため、便の中に血が混ざります。便潜血検査では、目視では確認できない出血もわかります。検便だけで済むので、とても簡単な検査です。

ただし、痔など出血を伴うがん以外の病気でも陽性反応がでてしまうこと、まだ出血をしていない早期の大腸がんや、出血しないタイプの大腸がんは発見できないという欠点があります。
大腸がんの便潜血検査は、40歳以上の人を対象に各自治体で行われています。案内が届いたら必ず受けるようにしましょう
●注腸造影検査
注腸造影検査では、肛門からバリウムと空気を注入して大腸を膨らませ、X線によって撮影します。がんがあればその部分が黒く写ります。
ただし、早期の大腸がんや、粘膜上に平坦にがんが存在する場合は、画像では発見しにくいという欠点があります。
●大腸内視鏡検査
大腸がんの検査で最も精度が高いのが、大腸内視鏡検査です。便潜血検査や注腸造影検査では発見できない小さな早期がんも発見可能です。

肛門から内視鏡を挿入して、医師がモニターを見ながら大腸内部を観察します。内視鏡は全長約120~150cm、直径は約1cm前後です。検査時間は通常10~15分程度です。
病変が見つかった場合には、内視鏡の先端から鉗子を出し、病変の一部を採取して悪性のがんか良性かを調べます。
5mm以上の腫瘍やポリープがある場合は、がん化する恐れがあるため、内視鏡により原則その場で切除します。
●CT・MRI検査
大腸がんの疑いがある場合には、続けてCTやMRIなどで転移の状況を調べることになります。がんがどこまで広がっているかを確認してから、手術の切除範囲などが決定されます。
●PET検査
がん細胞が正常細胞と比べてブドウ糖を多くとりこむ性質を利用したもので、がんが集まる薬剤を注射してから、全身撮影を行う検査です。大腸がんでは特にその性質が強いことから、1センチ以上あるがんならほぼ確実に発見できるとされています。

大腸がんは早期発見・早期治療でほぼ100%完治するといわれています。40歳を過ぎたら1年に1度は大腸がん検診を受けて早期発見に努めましょう!

関連項目
消化器内科

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